• Threads:Fediverseを利用

Threads:Fediverseを利用

Metaでは、相互接続可能なサーバー群であるFediverseで運営することで、Threadsがプラットフォームを跨いでSNS活用されると、米国現地時間6月25日に記事公開しました。ThreadsがFediverse利用であることで、どこまで他のSNSユーザーからの利用が増えるか分かりませんが、情報として知っておくと良いかと思い和訳してご紹介したいと思います。

Meta

Metaからの発表内容

Fedivers(以下:フェディバースと記載します)とは、(まさに今は死語であるWeb3.0に代表されるような)オープンで相互接続できるSNSサーバーネットワーク群のことで、Federation(連合)とUniverse(世界)を合わせた造語です。直訳すれば「連合世界」ですが、SNSやCGM系の投稿公開を独自サーバー状態のまま、相互接続できるサーバー群のことです。
 

フェディバースとは何か?

要点

  • フェディバースは、人々が異なるプラットフォーム間でコミュニケーションすることを可能にする、相互接続されたサーバーのグローバルなソーシャルネットワークです。
  • Threadsは、どのサーバーを使用しているかに関係なくユーザーが公共の会話に参加し、コミュニティを見つけやすくするために、フェディバースと互換性があるように構築されたMetaの最初のアプリです。
  • Metaのビジョンは、他のフェディバース対応サーバーを利用している人が、Threadsのプロフィールを持たなくてもThreads上の人をフォローしたり、交流したりできるようになることです。

 

フェディバースとは何ですか?

フェディバースは、グローバルでオープンな、相互接続された、しかしまだ独立したソーシャルメディアサーバーのネットワークで、それぞれが独自のユーザー、コンテンツ、ルールを持っています。サーバー同士が情報を共有することで、人々はフェディバースを介してつながり、新しいものを発見できます。つまり、どういうことなのか?フェディバースを使えば、異なるサーバー間でコミュニケーションをとることができます。Threadsに投稿して、TumblrやFlipboardでも見てもらうことを想像してみてください。
例えるならEメールです。あなたがYahoo!メールを使っていて、友人がGmailを使っている場合、どちらのプロバイダーも同じプロトコルに準拠しているので、お互いにメールを送ることができます。Eメールとは異なり、フェディバースの会話やプロフィールは公開され、サーバー間で共有することができます。
今はまだ、大部分のソーシャルネットワークが相互接続機能ではありません。例えば、RedditのユーザーはPinterestのユーザーをフォローできません。
フェディバースはそれを変え、ユーザーが互いにフォローし合い、異なるサーバー間でコミュニケーションすることを可能にします。
 

 

フェディバースにおけるMetaの役割は?

Metaはフェディバースを所有しているわけではありません。Threadsはフェディバースに参加している多くのサーバーのひとつに過ぎません。Threadsは、オープンなソーシャルネットワーキングプロトコルであるActivityPubと統合することで、フェディバースと互換性を持つように作られたMetaの最初のアプリです。Threadsはフェディバースのソーシャルネットワークのひとつとなり、Threadsと他のSNSサーバーの間をコンテンツが行き来できるようになります。
100ヶ国以上でThreadsのプロフィールを公開している18歳以上の人は、フェディバースへの共有をオンにすることができます。フェディバースへの共有をオンにすると、他のフェディバースサーバーにいる人は、あなたのThreadsプロフィールを検索してフォローし、あなたのコンテンツを見て交流し、サーバーの内外を問わずあなたのコンテンツを共有することができます。
フェディバースへの共有をオンにすることで、プライバシーや情報管理に関するポリシーも変わることになります。詳しくは、ヘルプセンター、プライバシーセンター内のフェディバースガイド、およびThreadsのプライバシーポリシー補足条項をご覧ください。
Metaは、この急速に成長している相互運用可能なサーバーのエコシステムに参加することで、Threadsがどのサーバーを使用していても、ユーザーが自分たちのコミュニティを見つける手助けになることを願っています。
 

オープンソーシャルネットワーキングの利点とは?

オープンソーシャルネットワーキングは、コンテンツをサーバー間でより簡単にアクセスできるようにします。例えば、フェディバースへの共有をオンにすると、Threadsのプロフィールや投稿に他のサーバーからもアクセスできるようになります。
オープンソーシャルネットワーキングにより、フェディバース対応サーバーを利用している人は、Threadsのプロフィールがなくても、Threads上の人をフォローしたり、交流したりすることができます。
開発者は、他のオープンソーシャル・ネットワークに簡単にプラグインできる新しいタイプの機能やユーザー体験を構築することができ、イノベーションと実験の発展を加速させることができるでしょう。これにより、新たなオーディエンスにリーチしたり、コミュニティを拡大したり、関心のあるトピックに関する公開ディスカッションに参加したりする際の選択肢が広がります。

引用)about.fb.comより和訳

 

つまり、Threadsがフェディバースと連携できるようになっており、それによってThreadsユーザーはフェディバースへの共有をオンにすることで、他のフェディバース利用プラットフォームユーザーが自分のThreads投稿を読んでくれる機会に繋がるということです。もちろんThreadsユーザーからもフェディバースの他SNSユーザーの投稿内容を閲覧することができます。あるSNSのプラットフォームが独占的にそのSNSを支配するのではなく、他のSNSを跨いで交流できるように繋ぐことで、多様化したSNSを統括的な巨大市場で楽しめるようになるって感じですね。

これが良いことなのかどうか…

もちろん、開かれた管理となるWeb3.0として、今回のフェディバースはSNSや交流のエコシステムを最適化することができるでしょうし、それぞれのSNSがコラボするわけですから、市場が広がりますし、ある程度フォローフォロワーが上限まで来たアクティブユーザーには良い伸びしろとなるでしょう。

しかし、一方で人間はそんな単純なものではありません。例えば、Facebookのフレンド関係で失敗したり行き詰ったり、上手くいかなくなったりした時、他のSNSで新しい自分を作ろうとする人もいます。Facebookではフレンドが紐づきやすいですし自分や交流をリセットするのも大変です。なので、Facebookを卒業して𝕏を始めたり、その逆もあったりするわけです。今後、フェディバースによって何をしてもSNSを跨ぐことで、逃げ場がなくなってしまったら…人間関係で袋小路になってしまう人も現れてしまうのではないか、と懸念します。

とはいえ、全てのSNSがフェディバースに紐づけられるとは思いませんし、今回のThreadsもオプトイン形式(やりたい人がやれるよう設定できる)に過ぎませんが、SNSが市場を拡大したいあまりに次々に参加を表明したら…色々面倒ですよね。

まぁ、ほどほどに、ってことで(笑)。

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