Twitter Japanでは8月11日、ツイート単位でリプライ(返信コメント)に制限を設ける機能を実装しました。2017年7月よりアカウント単位で制限することは出来ましたが、今回はツイート(投稿)単位で出来るようになりました。
どんな内容?
Twitterブログによれば、今回の新機能はリプライに関してのみの機能で、ツイート時にリプライ対象者を「誰でも」か「フォローしている人だけ」か「@アカウントで指定した人だけ」かで選べる仕組みになっています。
Twitter側の調査によると、今年5月から今回の機能をテストした結果、それによる弊害はなかったようです。また、この機能によって阻止されたクソリプは(テストした人の中で)平均3件で、クソ引用は(全体の)1件のみだったようです。これまで嫌がらせをTwitterにフィードバックしたことがある利用者は、通常よりも3倍この機能を利用する見込みがあるそうです。ちなみに、テスト中にこの設定を利用した人の60%がミュートやブロック機能を利用しなかったとも発表されています。
キリがないんだけど…ツイートの性善説が前提
今回の機能によって不特定多数からの嫌がらせが減るため、ツイート者にとっては有難いと思うかもしれません。一方で自戒の念も込めてリプライを完全にオープンする有名人や著名人もいるでしょう。つまり、今回の機能は、もともと人の目に付きやすいようなフォロワーが多い人や有名人にとっての便利機能に過ぎないのかもしれません。
私のような凡人ツイートで激少フォロワー数のアカウントにとってはそこまで有用にはならないかと思われます。
そして、この機能は飽くまでもクソリプ防止策です。もし、そもそものツイートがクソだったら? そしてリプライに制限がかけられていたら?
つまりツイート内容に間違いや攻撃性があった場合、さらにそれがリツイートされまくって人の目に付きやすくなってしまった場合、リプライで指摘しようにもできなくなってしまうわけですよね。今回の新機能は飽くまでもツイート自体が品行方正(もしくは攻撃性が低い)であることが前提であって、ツイート自体が性善説に則っていることが前提ですよね。
そういったツイートは違反報告をすれば良いだけかもしれませんし、こんなことを言いだしたらキリがありませんが、いたちごっこは続きそうですね。