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Instagram:おすすめ表示のリセットをテスト

Instagramでは現在、アカウントでの検索時(Explore)、リール(Reels)、フィード(Feed)に掲載されるおすすめコンテンツや投稿に関して簡単にリセットできる機能をテストしていると、米国現地時間11月19日に発表しています。どうやら未成年や若年層に対して、過去の閲覧に基づいた悪質なコンテンツを閲覧できないようにすることが大きな目的のようですが…対象はInstagramユーザー全員の予定のようです。

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どういうこと?

Instagramでは、安全性や公序良俗性に関して以前からずっと慎重に取り組んでいます。特に10代の若年層に対して変なコンテンツを見せたりセンシティブなコンテンツを見せるのは本望ではありません。安全に有意義にInstagramを活用してほしいと願っています。例えば、まだ若い未成年がアダルトなコンテンツや暴力的なコンテンツをInstagramで閲覧していたとします。親がそれに気付いてすぐにそれらのアカウントの非表示設定をしたとします。しかし、その後未成年がInstagramを閲覧していると、結局過去の閲覧履歴から類似したコンテンツがおすすめ表示されることで、再度アダルトコンテンツや暴力的コンテンツに接触する機会が発生してしまうわけです。

こういった現象を防ぐべく、Instagramではおすすめを簡単にリセットできる機能をテストし始めているそうです。おそらく今の時点では限られたアカウントを対象におすすめリセット機能を設定できるようにしているかと思います。そしてその後の利用状況に合わせて汎用拡大していくものとみられます。
 

私たちは、ティーンを含むInstagramユーザー全員がおすすめをリセットできる機能をテストし始めました。数回タップするだけで、探索、リール、フィード全体でおすすめコンテンツを消去し、新しく始めることができます。

時間の経過とともにおすすめは再びパーソナライズされ、あなたが交流したコンテンツやアカウントに基づいて新しいコンテンツが表示されます。リセット時に、フォローしているアカウントを確認し、見たくないコンテンツを共有しているアカウントのフォローを解除することもできます。

引用)about.fb.comより一部和訳

 

Instagramは本当に若年層に利用に対して慎重に機能付けしており、以下の内容からもそれは窺えますよね。

まもなく全世界で展開されるこの新機能は、ユーザーへのおすすめ表示を収集できるようにするべく、既存ツールを基盤として活用しています。

たとえば、ユーザーは投稿の隅にある3つのドットをタップして[Interested]を選択することで、[探索]ページでお気に入りから関連付いたおすすめコンテンツを表示することができます。最近、米国、英国、カナダ、オーストラリアで10代の若者が、本や旅行から料理やスポーツまで、もっと見たいトピックを選択できる新しい機能も発表しました。また、3つのドットのメニューから[Not interested]を選択したり、特定の単語やフレーズがキャプションに含まれているコンテンツを非表示にする非表示単語機能を使用して、ユーザーがおすすめ表示させたくないものを申請する機能も提供しています。

また、おすすめ以外にも、ティーンのInstagram体験を形成する役立つ様々なツールを提供しています。たとえば、ティーンはフォロー中のフィードに切り替えると、フォローしているアカウントのコンテンツを最新の投稿から時系列で表示できます。また、アカウントをお気に入りリストに追加して、そのアカウントのコンテンツをフィードの上位に頻繁に表示したり、お気に入りの投稿だけをすばやくチェックしたい時にお気に入りの専用フィードを表示したりすることもできます。

親しい友達機能により、ティーンたちは自分のストーリーを誰が見るかをより細かく設定できるようになり、設定の[あなたのアクティビティ]セクションでは、ティーンたちは過去の全てのやりとりを一箇所で確認、管理できるため、閲覧の足跡をより細かく設定できます。また、ティーンたちにはフォローリストを定期的に確認してもらい、フォローしているアカウントが、自分が楽しんで見ているコンテンツを提供しているアカウントであることを確認するよう推奨しています。

引用)about.fb.comより一部和訳

SNSとしての将来性と投資

SNSは利用者の移り変わりが激しいです。既に若い子はYouTubeを見ない、なんていう話も聞きますし、TikTokもいつまで続くか分かりません。ですので各SNSは新機能にも余念がなく、常にアクティブユーザーの変動に戦々恐々としています。そしてそれは当然新世代の流行にも左右されるわけですので、各SNSとしては、新インフルエンサーの発掘やケアだけでなく、新しい市場——つまりSNSを利用し始める若年層に対しても青田買いをしたいのだと思います。しかし、若年層のSNS利用に関しては親の意向が強いのも事実。そこで、親も安心して利用を推奨できるようなSNSになるべく、MetaやInstagramではこうした若年層向けのケアやその親に向けたケアをアピールしているのではないでしょうか。

常に新機能と新市場を。巨大企業のこういったフットワークの良さには感心するばかりでございます。とても刺激になりますね。

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