YouTubeの可能性

YouTube

以前にも日本経済新聞の「揺らぐユーチューブ支配、フェイスブックの動画力」でも紹介されていましたように、Facebookのネイティブ動画の登場により、YouTube動画のポジションが曖昧になってきています。また、YouTubeは人気動画を見ても分かるように、小中学生の閲覧割合が高く、私もお取引先ご担当者様から「取り組み方が難しい」と言われることもしばしば。
そこで、あらためてYouTubeの可能性について考えてみたいと思います。

2匹の生き残り

閲覧者にとってのYouTube

私はYouTubeのヘビー閲覧者ですが(笑)、現状では大きく二極化している印象を受けます。

何気なく観るタイプ

特に目的もなく「人気の動画」を観たり、偶然何かの動画を観た後に関連動画を辿りながら閲覧するタイプ。特に強い意向がなくとも、見忘れたTV番組を何気なく探す傾向もあったりして、昨今のYouTube属性でもある低年齢層もこのタイプに属する印象があります。

 

観たいものをピンポイントで観るタイプ

「○○のしかた」や「○○のやり方」を一般検索した上でYouTube動画に辿り着いたり、新しい公式ミュージックビデオをチェックしたり、最初から観たいものが決まっていてYouTubeであることは動態心理上、結果論となっているタイプです。

 
正直、Google側も年齢層が若年化していることに関してはマネタイズビジネス上懸念しているはずです。YouTuber含め、一般の動画作成者にも個別に支援したり、ワークショップを開催している様子を見る限り、何かしらの手は打ちたいと考えているはずです。Googleのシュミット会長が「SNSだけ後悔している」と以前話していましたが、この後悔範疇に動画も加わることは避けたいはずです。

企業にとってのYouTube

では、企業側がユーザーとのコミュニケーションを考えた時、Facebook動画との比較上、YouTubeとどう向き合えば良いのでしょうか。

最近では「チキンラーメン ひよこちゃん」のように、企業CMをそのままFacebookに投稿するケースも増えております。YouTube同様、Facebook動画や投稿内容を他のサイトに埋め込むエンベデッド機能だってあります。もちろん、Facebook上のシェアだけでなく、動画のダウンロードも可能です。

その上で、私が個人的に考えるのであれば”どちらからでもプロモート、コミュニケーションを取った方が良い”という意見です。

既にFacebookアカウントを運用していてユーザーを囲えているのであれば、Facebook動画は非常に有効的だと考えられます。
また、当然Facebookの投稿にはGooglebotは回ってきませんので、Googleの一般検索でヒットさせたいならYouTube動画は効果的です。

投稿者が一般ユーザーの場合、Facebook動画の投稿元として自分自身の存在を明示されてしまうため、著作権に抵触するような動画や公序良俗に反する動画は投稿しないと思います(ある程度抑制は働くはずです)。その分、閲覧者にとっては(本音ベースで)不自由する部分もあるかもしれませんので、(悪質なコメント含めYouTubeがどこまで規制するかにもよりますが)YouTubeの閲覧者数はFacebook動画に脅かされることはないのではないでしょうか。今のYouTubeユーザーが若年層だとしても、数年後にはマネタイズビジネス対象になるかもしれませんし…(笑)。

結果、私が思うにYouTubeの可能性は引き続き高いという判断ですが、飽くまでも日進月歩のインターネット動画ですので、両方のメディアに投稿しながら、(自社サービスとの親和性を含め)ターゲット状況を探ることをオススメします。

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