• リア充?リア不充?

リア充?リア不充?

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仕事柄、私はGoogle+を運用しています。正確にはGoogle+アカウントではなく、専らGoogle+ブランドページを運用しているのですが、もう使い始めて3年になります。まさにGoogle+の創世記から活用しているわけです。

そして、Google+のユーザー特性が見えてきたのでメモ代わりにここでご紹介します。一般的にはほとんどの方がFacebookを利用していると思いますので、Facebookと比較する形でご紹介した方が分かりやすいと思います。あ、偏見バリバリです(笑)。

  • Facebookは大体リアルの友達が多いが、Google+はリアルの友達が少ない
  • Facebookは生活性として共感するが、Google+は嗜好性で共感する
  • Facebookは大体実名だが、Google+は大体ニックネーム
  • Facebookは若年層の印象が強いが、Google+は中年層の印象が強い
  • Facebookが都市型とすると、Google+は地方型
  • Facebookは積極的に友達になるが、Google+は人見知りしがち
  • Facebookが見栄の張合いとすると、Google+は傷の舐めあい
  • Facebookが回顧録とすると、Google+は現状報告
  • いいね!と+1の使用心理は同じだが、+1には「了解」のニュアンスも含まれる
  • 企業ページに対して、Facebookユーザーは慣れもあって多少寛容的だが、Google+はコメントのやり取り等も含め吟味してからフォローする

SNSポジショニングマップ
こんな感じでしょうか。もちろん反対意見大歓迎です(笑)。
では、こういった特性を踏まえて企業がGoogle+ブランドページを作成した場合は、どのようなユーザーアプローチが好ましいでしょうか。

SNSの投稿ならではの画像を使ったキャッチ等はもちろん有効ですが、自社サービスの押し売りは決して良くないです。SNSはKPIを設定しづらく、費用対効果を計ることは難しいです。+1数、クリック数、獲得数等、指標は数多くあれど、それをもとに費用対効果を計っては、自社サービスの押し売りになり投稿内容にも悪影響します。確かに、興味を持った人だけがクリックして訪問するという点や運用工数の削減という点では、自社サービスやコンテンツを自社サイトから引用しリンク紹介していく方がスマートかもしれません。しかしながら、発信する場はSNSです。ユーザーがコミュニケーションを積極的に取ろうとしている場なのです。そこで”宣伝宣伝”した投稿をひたすら発信されたらユーザーはどう思いますか?必要な時に必要な情報を得る一過性のコミュニケーションしか生まれませんよね?そんなものは自社サイトに任せておけば良いんです。SNSだからこそできる投稿がそこには必要なのです!

そのことを踏まえてGoogle+と向き合った時、リアルな友達が少ないことを利用して、ユーザーの深層心理(インサイト)を突くような投稿は賛同を得やすいと思います。端的に言ってしまえば、キャッシングや探偵、転職等はとても良い情報だとしてもFacebookでいいね!は押しづらいということです。理由は簡単、知り合いにバレるから(笑)。
何も前述の業種がGoogle+に向いていると断言しているわけではございません。深層心理に潜むネガティブ属性を喚起することから始める投稿でも良いわけです。
Facebookは建前から入る投稿を行い、Google+は本音から入る投稿を行うことで反応率をA/Bテストしてみるのも良いでしょう。
こういう言い方をすると、「Google+ユーザーは扱いづらい」という印象もあるかもしれませんが、そこは違うのもGoogle+の特徴。なんたってユーザーの印象は中年層。皆さん大人な対応をしてくれます(もちろん、何にでも「例外」はあります。ただの傾向値です)。

「Facebookの運用でいっぱいいっぱいだけど、SEO的にはGoogle+もやった方が良い」とお考えの方も沢山おられると思いますが、rel=”publisher”のマークアップも含め、オーサーランクにどこまで影響しているのか甚だ疑問なので、今はGoogle+とSEOという考えは切り離した方が良いと思います。ファインダビリティ(見つけやすさ)という点で検索結果画面とは関わりが深いのは事実ですが(ここに関してはいつか話します)、今はGoogle+を使ったソーシャルアプローチのみに傾注した方が良い結果を招きやすいと考えられます。
そのうえで、Google+の運用まで手が回らないという企業担当者は、まずはFacebookのコピペでも良いので、同じ運用方針・投稿方針で進めていくことをオススメしています。まずは運用することです。そして、運用した結果を考察していくことで違いを見極め、改めてそれぞれにおける運用方針を割り出していくことをオススメします。
Google+ブランドページのアカウントを使ってYouTubeアカウントも作れますので、動画展開を考えられている方は特に実施した方が良いでしょう。動画に関してはSEOを意識することも必要です(ここに関してもいつか話します)。

さて、タイトルに書いた「リア充、リア不充」の話に戻ります。Facebookのリア充とは、その名の通り「リアル生活が充実していることをアピールするための見栄の張合い」ということを風刺した言葉であり、したがって食べたご飯の写真や行った観光スポット等の写真が多いです。Google+のリア不充とは、私が勝手に言っている言葉なのですが、ニュアンスとしては「リアル生活が不充実(そんな言葉はないw)しているわけではなく、他人が見たらせつないと思うかもしれないが自分自身がそれで楽しんでいる」という感じです。たとえば、趣味のプラモデルをしていたり、一人でぶらぶら写真を撮りに出歩いたり、ペットとの何気ない日常を紹介したり…です。見る人が見れば「ひとりで寂しい」と思うかもしれませんが、そんなことは全くなくて、充実しているんです。価値観の違いなんです。
ちなみに私は…Google+の方が楽です。インした時間も分かりにくいですし(笑)。個人的にはGoogle+派だからこそ、ちょっと変な言い方をしています(笑)。

以上を踏まえて、まだ試したことのない方は是非Google+をやってみてください。どうか偏見や先入観は捨ててください(ここまで言っておいて何をいまさら…www)。
私もGoogle+が出来始めた当初はこんなにユーザー特性が見えてくるとは思いませんでしたが、もちろんサービス内容や投稿方針、コメント方針、業界、企業単位等で個別にコミュニケーションは異なると思います。今回はあくまで私見です。

是非それぞれの方がそれぞれの視点で分析いただき、Google+における意見交換ができるようになれば良いな、と私は考えています。

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