Instagramでは、米国現地時間10月19日、リールやフィード投稿する際にタグ付けすることで2人から投稿している扱いにできる「コラボ」投稿ができるようになることを発表しました。これによって、2人のアカウントを合算したリーチができますのでタイアップに便利になります。その他機能も合わせて発表されていますので、ここでご紹介したいと思います。
Instagramからの発表内容
まずはコラボの話です。Facebookニュースルームの発表内容からポイントとなる文章だけ引用します。
- 通常どおりにフィード投稿やリール動画を作成
- 投稿画面の最後(キャプションなどを入力する画面)で、「人物をタグ付け」を選択
- 「共同投稿者を招待」をタップし、他のアカウントを検索、追加する(共同投稿者として追加できるのは1アカウントのみ)
- 共同投稿者がDM(ダイレクトメッセージ)を受け取って承認すると、そのアカウントが投稿にタグ付けされ、コラボ機能を使ってシェアした投稿のヘッダーにも表示されるようになります
手順は簡単ですし、コラボが開始した段階で画面が共有されるイメージですね。再生やいいね、コメント等が共有されますので延べで2人分が加算される仕組みです。フォロワー数が少ない人が多くリーチしたい時、フォロワー数の多い人とコラボして訴求できれば広くリーチできますし、もちろんお互いのフォロワーへリーチし合えるので相乗効果が期待できますよね。YouTuberがよくコラボ動画としてお互いのチャンネルで動画投稿し、そこに相関性を作ることで人力による相乗効果を狙ったりしていますが、それの物理的コラボ機能っていうイメージですね。
また、その他リールをより充実して利用できるようにするべく、「Superbeat」機能とDynamic Lyrics」「3D Lyrics」機能が導入されます。まぁ、これは…TikTok対抗機能ですね(笑)。紹介だけしておきます。
SNSのインフルエンサーの苦悩
YouTube然り、Instagram然り、ある程度対象市場にアプローチしたインフルエンサーはさらなるフォロワーの獲得やマネタイズ機会を探っています。ある人は独自でアプリ開発し、プラットフォームの中間マージンを極力抑えてマネタイズ路線を走ったり、またある人は他のSNSにも広げることでSNS別の市場にアプローチしてみたり…。そんな中、他の人のチャンネルや投稿に登場することで新しい市場にアプローチし合うインフルエンサーは多いですよね。しがらみやリスクが少ない分、まだ個人間でのコラボレーションが多いですが、目的や方向性が合致した場合、それが企業間になってくることもあるかもしれませんよね。特にベンチャー企業同士であれば可能性は高そうです。
日本という市場は限られていますし、海外を視野に入れないのであれば、客単価やLTVの向上を図らなければなりませんので、極めて真っ当なアプローチかと思います。ただ、日本ではまだまだSNSに対する費用対効果を上手に戦略立てられていませんので、企業間のSNSコラボにはもうちょっと時間がかかるかもしれませんね。