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訴求方法における他社参考のしかた

自分のWebサイトページにおける訴求方法を考える時、無作為に他社のWebサイトやランディングページを見て、見た後にそこから何かを得ようとする人がいます。でも、無作為に他人のWebサイトページを見ているだけでは、あまり気付きも参考要素も得られません。そこでここでは他社のWebサイトページを見る時の心構えをご紹介しておきたいと思います。

追いかけっこ

何を参考にするかを考える

冒頭で「無作為に他人のWebサイトページを見ているだけでは、あまり気付きも参考要素も得られない」と記載した理由からご説明します。

まず、分析のためとはいえ、考え無しにWebサイトページを見ても、何をどう見て良いか分からず、結果的な感想になってしまいます。「このWebサイトページは○○なところが安心感を与えるので良かった」とか「○○なところが分かりやすかった」とか「格好良かった」とか…。そんな気付きを得たところで、それを活かそうと思っても、ただ真似るだけになってしまいます。参考にしたWebサイトページとはターゲットも異なれば訴求内容も違う…にも関わらずただ真似ただけでは、チグハグな世界観やデザイン、使い勝手になってしまい、結果的に自分のWebサイトページに合った等身大の訴求が出来なくなるのです。
だからと言って、じゃあターゲットや訴求内容が同じだったら…それはただ競合他社をパクっただけですよね…。つまり、考え無しにWebサイトページを見てから気付きを得ようとしても、あまり参考要素が得られないというわけです。

では、どうやってWebサイトページの訴求方法の参考を探せば良いのか――簡単です。最初から何を見るべきか絞り込んで決めてから他社のWebサイトページを見れば良いのです。予め「ここの部分において他社Webサイトページはどうやって作っているんだろう」と思いながら見ていけば、見るべきポイントがフォーカスされ、自分の知識に蓄積されやすくなるのです。そしてそれらの引き出しが参考項目別に蓄積されていけば、それらの組み合わせ次第で、結果的に自分のWebサイトページに合った等身大の訴求が出来るようになるのです。

他社参考のポイント

じゃあ実際に「予めどの部分を注視して分析すれば良いのか」について…他社参考のポイント、というか切り口ですが、以下に私なりの切り口をいくつか列挙しておきます。これらの切り口単位でいくつものWebサイトページを見ていくことで、「なるほど。○○の部分は□□でやる方法もあれば、△△でやる方法もあるのか、それだったら内容に合わせて今回は□□のやり方を踏襲してみよう」という感じで有意義に実践することができるようになるでしょう。

予め決めておいてから見ると良い切り口

デザイン面で見るところを決めるなら

  • フォント
  • ロゴ
  • パンくずリスト
  • 写真内容(点数)
  • アイコン
  • イラスト
  • 背景
    •  等

      構成面で見るところを決めるなら

      • 起承転結の具合
      • 演繹的な情報設計?帰納的な情報設計?
      • 情報順序(訴求内容の順序)とボリューム
      • サービス訴求部分の配置
      • 誰目線で展開しているか(サービス提供側?ユーザー側?)
        •  等

          要素の入れ込み面で見るところを決めるなら

          • どうやって安心感を演出しているか
          • どうやって共感性を演出しているか
          • どうやって感動を演出しているか
          • 第3者からの後押しがどうあるか
            •  等

例えば、「パンくずリスト」の見せ方であれば、Webサイトページによっては普通に見せているものもあれば、カルーセルで展開しているものもありますし、専用にCSSでデザインして配置しているものもあります。そこで、「パンくずリスト」におけるそれらのパターンとデザインをストックしていれば、実際に自分がパンくずリストを設計する時に助けになるでしょう。
また、写真内容や点数を知ることで、そのWebサイトページの世界観がどれくらい写真素材に依存しているかも分かりますし、実際に何の部分で写真表現をしているのかも気付きやすくなるでしょう。

大切なことは抽象的な概念よりも具体的な方法

つまり、もうお分かりになるかと思いますが、大事なのは「感覚に依存して目的も無しに他社分析すること」ではなく、「局所的で良いから具体的にどうやっているのか事象的に分析すること」なのです。感覚に依存してざっくり抽象的に「なんか良い」と思うだけでは、自分に何の蓄積もされませんからね。そして、同時に競合他社分析は一朝一夕で出来るものではないこともご理解いただけるのではないでしょうか。

ちなみに私、こんな分析を大量に行い、それを格安で提供するサービスを開発中でございます。是非楽しみにしていてくださいまし~♫

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