米国現地時間5月8日から5月10日にかけて開催されたGoogle I/O 2018。色々なところでフォローアップ記事が上がっていますが、私が気になるところだけご紹介したいと思います。
参考記事
- Google I/O:1日目キーノート重要発表まとめ|TechCrunch Japan
- Google I/O:マップ・アプリにニュースフィード――個人別に情報や提案を配信するようになる|TechCrunch Japan
- GoogleのWebサイト最適化ツールLighthouseが3.0にアップ、パフォーマンスの劣化原因を細かいレベルで突き止める|TechCrunch Japan
- Google I/O 2018で発表された10個のコト:AIがもう、凄すぎる #io18|ギズモード・ジャパン
- 電話が苦手な人の救世主。Google アシスタントの「AIが自動で電話予約する」デモがヤバイ… #io18|ギズモード・ジャパン
- マップが超便利に…!「Google発表会」に世界が騒然|NAVERまとめ
- Google、何度も Hey Google と言わなくても会話ができる Continued conversation を発表 #io18jp|SEMリサーチ
Google Duplex
まず、Googleアシスタントが美容院の予約をしてくれるという機能「Google Duplex」です。これは、Googleアシスタントに美容院の予約をある期間内で予約してほしい旨をGoogleアシスタントに告げることで、AIで勝手に予約してくれるとのことです。以下のデモンストレーションを見ると、実際に電話先の相手の回答に合わせて相槌を打ったりしているのが分かります。この流暢すぎる会話…めちゃくちゃ凄いですね。
Watch Google Assistant make a real call to make a hair appointment, talking back-and-forth with a human. No, it’s not yet available but being tested. #io18
— Danny Sullivan(@dannysullivan) 2018年5月8日
引用)@dannysullivanより意訳
日本語で果たしてここまで出来るようになるのか分かりませんが、とにかくセンセーショナルでしたのでご紹介します。映画「アイアンマン」で主人公のトニー・スタークがパワードスーツと会話しながら戦闘したりしますが、本当にそんなイメージでAIと会話しながら自身の生活行動を起こす時代が来るのでしょうね。誰かが「人間が想像し得る未来技術はいつか実現できるものだ」と言っていましたが、まさに…って感じです。
GoogleマップのAR機能
GoogleマップにAR(現実拡張)機能が付くようになります。これは今、自分のいるところでカメラを通して見るとキツネが現れてナビゲーションしてくれるという機能です。実際の風景に矢印等が表れるので、絶対に迷いませんよね。
SOON: Wherever you go you can get there with a little help … ? #io18
— Google Maps(@googlemaps) 2018年5月9日
引用)@googlemapsより意訳
カーナビや今のGoogleマップ等を見ていると「あれ?曲がるのはここの交差点?この次の交差点?」みたいな感じで距離感がうまく掴めなかったりしますが、これは確実に進めます。それにしてもなぜキツネなのでしょう…? 海外でもキツネは(ずる)賢いイメージがあるからでしょうか?
Lighthouse
今回のI/Oの検索に関わるセッション内で、妙にLighthouseが多用されている印象を受けました。このLighthouseというChromeの拡張機能を使って知り得る表示速度等の情報は、Googleもランキング要素に活かしているそうです。それだけLighthouseは参考になるツールなのでしょう。
そのLighthouseがアップデートされたとのことです。
私もLighthouseの話をすると、いまだに「ライトハウスってなんですか?」と訊かれる方も多く、まだまだ業界での一般認知も低いように感じます。でもこのLighthouseはユーザーの体感表示速度に限りなく近い形で示唆してくれるので非常に便利なのです。PageSpeed Insightsしか確認しないサイトオーナーもいますが、PageSpeed Insightsは飽くまでも“表示速度の最適化に向けた及第点をどこまで達成しているか”という軸に過ぎず、PageSpeed Insightsでの高得点が表示速度に比例するとは限りません。
機能面としては、まだ英語版の状態ですし、SEOの項目はかなり微妙ですが、Performanceの項目は有益ですので是非ご利用ください。
個人感想
以上の3点が私が個人的に気になった内容でした。Google I/Oとは開発者向けにGoogleの各機能技術状況を発表するイベントです。従ってGoogle検索の発表割合も全体の中では少なく、検索に関して特筆する程の印象は受けませんでした。しかし、Google Home利用者の私にとって、Duplexには驚きましたし、ディスプレイ付きのGoogle Homeも気になるところです。
とにかくGoogleが示す未来にワクワクした内容でした。