最近、結構一般的な人でも「D2C」とか「P2C」とかを口にするケースが増えてきています。おそらくYouTubeやSNSでも多く登場する単語だからだと思うのですが…。一般の人でも知っている単語であるなら、マーケティング関連の人たちも理解していないといけないと思いますので、(読者によっては釈迦に説法的な内容かもしれませんが)ここでも触れておこうかと思います。
D2CとP2Cの違い
どちらも同じくらいのタイミングで一般的に使われるようになりましたし、直訳すると「Direct to Consumer」「Person to Consumer」ですので似たような印象を受けるかと思いますが、前者は「メーカー側が流通や営業を通さず直接エンドユーザーとビジネスすること」で、後者は「個人が業者を介すことなく直接エンドユーザーとビジネスすること」という意味です。似たような言葉ですが「誰が」「どうやって」の部分で違いがあります。
D2Cとは
さて、ではD2Cについてご紹介します。先に述べた通り、直訳は「Direct to Consumer(直接消費者へ)」という意味ですが、要は製造会社(メーカー)や生産者が流通経路や卸業者を通さず、直接消費者(エンドユーザー)とビジネス(取引)することを指します。通常であれば、商品はスーパーやコンビニ、百貨店や各種ショップを通してエンドユーザーと接触機会を設けて手に届きます。それがインターネットの普及によって、Amazonや楽天、Yahoo!ショッピング、出前館、UberEATS等、様々なプラットフォームを通してエンドユーザーに届けられるようになりました。さらに、それだけではなくメーカー側ではそのプラットフォームさえも介さず、自分たちでWebサイトを立ち上げ、集客し、直接エンドユーザーとコミュニケーションし、ビジネスするようになっています。これがD2C形態です。
私のように20世紀から社会人をしている者からすれば、古くは「直販」だの「ダイレクトマーケティング」だのと呼んでいました。今はこれらをD2Cと呼ぶわけです。
P2Cとは
次にP2Cについてご説明します。こちらも先に述べた通り、直訳は「Person to Consumer(個人から消費者へ)」という意味になります。D2Cによるノウハウを得た個人がいよいよ自身でビジネスをするようになっているのです。もちろんP2Cはインターネットを活用しなくても通用する言葉ですが、もう今の時代はほとんどインターネット上でのビジネスを指していることになるでしょう。このP2Cが盛んになった背景は2つあると考えています。
- (YouTube等の)SNSによって権威的になった(YouTuber等の)オピニオンリーダー達が自身のグッズ等を販売できる(=販売しても購入する市場が確実に見える)ようになった。そしてそれは、SNS等によって個人が容易に有名人になり得る時代を反映しており、より「個」の時代へと進化した。
- Pay IDやShopifyのように廉価に自分のECサイトを構築できるソフト(SaaS、ツール等)が増え、特別な知識を要さずとも個人が利用しやすくなった。
これによって、「個」の武器と市場を捉えていれば誰しも億万長者になり得る時代になりました。
大事なのは“コロンブス”
私は、このD2CとP2Cによって学ぶべきことが増えました。日本において、今の時代は政治とか社会背景とか関係なくPEST分析が容易に確立されており、もはや“やったもん勝ち”の時代になっています。そう、この世はやった者勝ちなのです。成功した者勝ちなのです。先日、ITでは有名なひろゆき氏について私はつぶやきました。
YouTubeにおける“コロンブス”ひろゆき氏(@hirox246)の功績。
市場のフレームをちょっとズラして捉え、ズレた分のエンゲージメントを作る秀逸さ。#4枚で言いたいことを言え#プランニング #企画書は甘いラブレター #マーケティング #Webマーケティング #プロモーション pic.twitter.com/sIAfadF9tj— 清野 剛|CVR向上支援 (@keyouknow) January 5, 2022
本当にこの世はやった者勝ちだと思いました。言い訳もクソもなく、成功者を否定するのは妬みだけです。私は「自分に言い訳せず、成功者を否定することなく、成功するも失敗するもやった者勝ちなこの時代。やってやろう」と思うようになりました。
なんか話が脱線してしまいましたが、D2CとP2Cは自分を変えるチャンスでもありますので、是非皆さまもチャレンジしてみてください。