今、チャットボットの開発とVR(ヴァーチャルリアリティ)の開発が非常に盛んな印象を受けます。そこで、今回いくつかの話題をピックアップしてご紹介することで、世の中の進化を共有いただきたいと思います(笑)。
チャットボットとは
人工知能で学習する会話型ロボットです。利用者がコメントをすると、それに対して意味を理解して返答してくれる機能です。SoftBankのPepperが良い例でしょう。彼(?)は点在する様々な彼らの会話から言葉を自動学習していき、自動成長していきます。変化し続ける流行やボキャブラリーにも敏感になるだけでなく、会話の精度もどんどん向上していくという仕組みです。同様にFacebookでもチャットボットは開発が進んでいます。
引用)TechCrunch Japan
チャットボットが能動的になりすぎると確かにスパムっぽくなりますし、その辺のバランスや適正さ等にはまだ課題が残りますが、いずれ企業がチャットボットの機能を導入できるようになれば、カスタマーセンター化することもできますし、ユーザーからの問い合わせにもリアルタイムで24時間受け付けられるようになるわけです。苦情の種類や内容もチャットボットが自動学習していけば、精度の高いマニュアルが出来るだけでなく、従来対応していたカスタマーセンターの人間のストレスもなくなります。確かにチャットボットはB2Cにおいても生活に画期的な変化をもたらすわけです。同時に人間側の雇用問題も顕在化してきますが…。
また、株式会社ユーザーローカルでは人工知能ボットAPIの無料提供を開始しました。これも凄いことですね。LINEやFacebookに、自動返信機能を実装できるAPIライブラリを先着3,000名限定で無料提供するそうです。
引用)CNET Japan
もうすでに企業側の利用は始まりつつあるということです。無料提供とのことですので、これを機にテスト活用してみてはいかがでしょうか。
VR(ヴァーチャルリアリティ)とは
ヴァーチャル(仮想)でリアリティ(現実)をもたらす技術のことです。最近ですとよくテレビ等でも扱われていますが、専用ゴーグルを装着すると自分の動きに合わせて360度その空間を知覚できるシステムとかが良い例でしょう。特にゲームメーカーやテレビ業界、Googleがアーリーアダプタとして着手し始めています。以下参考情報です。
Google Island
Googleが「街」を作る。ついに「Google Island」が現実に。 – Scrum Ventures : Scrum Ventures
シリコンバレー
ノンゲームのVRに沸くシリコンバレー – すんくぼのWeekly VR第1回 | MoguraVR
PlayStation VR
ASCII.jp:ソニー吉田氏「PlayStation VR、Oculusのおかげで順調」
フジテレビ&グリー
フジテレビとグリーがVR領域でタッグ、共同プロジェクト「F×G VR WORKS(仮)」を展開 | TechCrunch Japan
これが進化すると、利用者は仮想空間内で新しい経験が出来るわけです。例えば、東京の自宅にいながらにしてロンドンに行けるようになったりします(笑)。そして100%再現されたロンドンの街並みを歩きながらお店に入り、気に入ったものはそのままECとして仮想的に購入することも出来るようになるかもしれません。そしてレジの人とはチャットボットで会話して商品のことを色々聞けるという…。なんですかね、これ。完全に未来的な生活が近いですね。
つまり、どこかが開発した(マジョリティとなる)VRプラットホームに店舗が協賛することで、その店舗の集客間口が広がるというビジネスに繋がるのでしょうか。これもまた人間側の雇用問題が促進されてしまいますが…。
便利過ぎて…
今回ご紹介したこの2つの機能に関しては、嗅覚と触覚以外、全て脳内体験できるものなわけです(いずれヴァーチャルタッチとかヴァーチャルスメルとか開発されるかもしれませんが…)。ただ、このチャットボットやVRは今に始まった話ではなく、10年以上前から開発に着手していた企業もありました。ここにきて話題が増えてきたのは、いずれも精度の向上やSNS、マルチデバイス普及によって環境が整ってきたからなのでしょう。
人工知能や仮想体験は人々の暮らしを効率化することは間違いありません。反面、湧き出る汗や感情が乏しくなるかもしれません。ですので“豊か”という言葉が当てはまるかどうかは…。まぁ、私はここでその論争を展開するつもりもないので、良し悪しのご判断は読者様にお任せします。ただ、資本主義の民間企業にとっては、より安定化したビジネスと原価を実現する助けにはなるかもしれませんね。
凄い世の中になったものです(笑)。