Googleは新しいサーチコンソールに移行している中で、サイトの設定にあった[使用するドメイン]機能を廃止したと発表しました。元々この機能はただの設定でしたし、サイトオーナーとしては別作業でURLを正規化する業務もあったので、特段問題もないかな、とは思います。
どんな内容?
新しいGoogle Search Consoleではそもそもサイトの設定という項目が無いのですが、旧Search Consoleではサイトで設定するドメインをwww有りか無しか、設定しないか、を選択する項目がありました。つまり、Googleにどちらのドメインで認識させるかという機能です。これは検索結果に表示されるURL等にも影響するものでした。
しかし、今後はGoogleが判断してドメイン解釈と表示をしていくとのことです。
Good bye Preferred Domain setting! From today this setting will no longer be available on Search Console – but if you have a preferred domain you can still let us know. Read more at https://webmasters.googleblog.com/2019/06/bye-bye-preferred-domain-setting.html …
— Google Webmasters(@googlewmc) 2019年6月18日
引用)@googlewmcより意訳
既に「使用する」ドメインの機能は旧Search Consoleから無くなっています。
Googleからは以下の説明があった上で、URLの正規化方法を4つ案内してくれています。
引用)Webmaster Central Blogより意訳
- HTMLページでrel=”canonical”タグを挿入する
- HTTPヘッダーでrel=”canonical”を使う
- サイトマップでドメイン統一する
- 301リダイレクトを使用する
1つ目は通常のcanonicalのことで、<head>内に入れるタグですね。一方で、例えばPDFファイル等で<head>タグが挿入できない時は、2つ目のようにHTTPヘッダー内に使用する方法です。他にも、同じようにnoindexを挿入したい場合においても、通常のnoindexタグ挿入以外にも、X-Robots-Tagでnoindexを入れる等というケースもありますよね。
いずれにしても.htaccessファイルにて設定可能です。
逆に実際とSearch Consoleの設定を一致させる手間が省ける
もともとSearch Console内の[使用するドメイン]の設定とは別に、URLの正規化は前述のように行うべきでした(ユーザーの混乱や被リンクの混乱を招かないため)ので、今回の機能が無くなっても支障は無いかと思います。むしろ、わざわざSearch Consoleで設定しなくても済みますので、ちゃんとサイト運用している人にとっては面倒が減ったのではないでしょうか。
このように運用を簡素化してくれることで、私も教えることが減りますので非常に助かります(笑)。