• サイト評価とページ評価の違いを再明言

サイト評価とページ評価の違いを再明言

Googleでは、米国現地時間11月19日、検索ランキングシステムガイドを更新し、改めてサイト評価とページ評価の概念がそれぞれのシグナルで存在することを明言しました。これは既に今年3月のコアアップデートとスパムアップデートのタイミングでGoogleがSearch Central Blog内で明文化していた内容なのですが、その内容をそのまま移行する形で検索ランキングシステムガイドに挿入した形になります。

November 19
Updated our Guide to Google Search ranking systems
What: Brought over and expanded language from March 2024 blog post FAQ about site signals.
Why: To make it easier for those interested to understand through our documentation that we have both page-level and site-wide signals used in ranking.

11月19日
検索ランキングシステムガイドを更新
内容: 2024年3月のブログ記事内のサイトシグナルに関するFAQから文言を移行し追記しました。
理由: 関心のある人に対して、ランキングにはページレベルとサイト全体の両方のシグナルが使用されていることをドキュメントに入れ込み、理解してもらいやすくしました。

引用)Latest documentation updates

どういう内容?

Googleの検索ランキングシステムガイドには以下の文言が追記されています(英文を和訳しています)。

Googleのランキングシステムは、ページレベルで機能するように設計されており、様々なシグナルとシステムを使用して、個々のページのランキング方法を導き出します。同時にサイト全体のシグナルと分類要素も考課され、ページを理解しやすいようにしています。サイト全体のシグナルが優れているからといって、サイトのすべてのコンテンツが常に高いランキングになるわけではありません。同様に、サイト全体のシグナルが劣っているからといって、サイトのすべてのコンテンツが低いランキングになるわけではありません。

引用)Google Search Centralより一部和訳

 

つまり、Googleのランキングシステムは基本的にページ単位だが、そのページを判断するためにサイト全体の評価も加味するとのことです。サイト全体の評価が高いからといって低品質なページを高評価することもないですし、その逆もまた然り、ということです。

とはいえ、初速のランキングとしてはどうか

今回のGoogleの説明としては、あくまでページ単位でコンテンツを評価し、検索クエリに対するランキングにおいてそのページをどれくらいに位置させるかを考慮するわけで…そのページ単位で評価する上で、サイト全体の評価も加味するという感じです。しかし、一方で5月のGoogle情報のリーク事件時の資料には以下のようにも記載されています。

すべてのWebページには、トップページのページランク(Nearest Seedバージョン)が紐付けられています。これは、新しいページが独自のページランクを取得するまで、新しいページのプロキシとして使用される可能性があります。おそらく独自のPageRankが計算されるまで、これとsiteAuthorityが新しいページのプロキシとして使用されます。

引用)iPULLBANKの記事より一部抜粋&意訳

 

Googleでは、新規ページを構築した際はコンテンツの公正な評価まで時間がかかるため、取り急ぎトップページの評価を代替して使用するとのことです。ということは…前項の内容も踏まえると、高い評価のサイトで低品質なページを作成した場合、最初は評価が高いけどそのうち徐々にランキング評価が下がっていく…ということになりますね。

サイトのドメインパワーに頼らずページを作ること

ドメイン評価の不正利用に関する発表もそうですが、要はサイトの強さや権威性、専門性に頼ることなく、ページを作る時は1ページ1ページ、しっかりと作り込めよ、という話ですね。

そしてそれはコンテンツだけではなく、使いやすさや被リンク促進等、あらゆる点でページ単位で綿密に作成していきなさい、ということですね。

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