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Meta:日本でファクトチェックプログラム開始

Metaでは日本時間9月2日、Metaが運営するプラットホーム(Facebook、Instagram、Threads)において、間違った情報が拡散することを防ぐべく、第3者によるファクトチェックプログラムを日本でも開始すると発表しました。私もFacebookを見ていると結構「え?」というような情報を目にします。特に芸能系での虚偽情報を目にしますが…。今回のMataによる第3者ファクトチェックプログラムがどこまで抑止してくれるか分かりませんが、期待したいと思います。というわけで、そんな発表内容をご紹介します。

Meta

Metaからの発表内容

世界各国のファクトチェックメディアから形成された日本の一般社団法人リトマスは、国際ファクトチェックネットワーク(IFCN)の加盟団体として認定されており、そのIFCNは、ファクトチェックを実施するすべての加盟団体に、一連の原則を遵守することを義務付けているとのことです。ちなみに、この一般社団法人リトマスは、Metaのファクトチェックパートナーとなっています。

日本初のファクトチェック専門メディアであるリトマスのメンバーは、日本語はもちろん、日本の文化的背景やニュアンスを理解しています。このような専門家が、コンテンツが正確かどうかを確認し、判定します。

この第三者ファクトチェックプログラムでは、独立したファクトチェッカーが、一次情報源へのインタビュー、公開データの調査、写真や動画などのメディアの分析を含む独自の記事を通じて、情報の正確性を審査、評価しています。ファクトチェッカーがMetaのプラットフォーム上のコンテンツを「虚偽(False)」、「改変(Altered)」、「一部虚偽(Partly False)」と評価した際には、私たちはコンテンツの配信と閲覧者を減らし、ラベルを付け、シェアしようとする人に通知しています。誤情報を繰り返し配信するページ、グループ、プロフィール、ウェブサイト、アカウントに対して、Metaは配信数の抑制などの制限措置を実施します。また、ファクトチェッカーによって「虚偽、改変、一部虚偽」と評価されたコンテンツを含む広告も却下します。なお、ファクトチェッカーがMetaのアプリケーションから直接コンテンツやアカウント、ページを削除することはありません。また、個人的な表現や意見などのコンテンツ、政治家による発言は、ファクトチェックの対象にはなりません

引用)Metaニュースルーム

 

つまり、このリトマスが日本の情報の正確性を分析、評価し、その状況をMetaに報告。報告を受けたMeta側として、悪質だと判断したアカウントやページに対して制限措置を実施するとのことです。また個人見解や意見であればファクトチェック対象ではないとのことです。

また、Metaにおける公序良俗に反するものや過剰表現、攻撃的や差別的な表現等に関しては、別途コミュニティ規定に則したポリシーを世界基準として設定しているため、今回のファクトチェックとは別の流れや取り組みになります。

今回の提携について、Meta戦略パートナー開発マネージャのNicole Han(ニコール・ハン)は次のようにコメントしています。
「Metaでは常に、プラットフォーム上での誤情報の拡散を阻止するべく取り組んでおり、そのためには現地の専門家と提携することの価値を理解しています。一般社団法人リトマスとの提携を開始し、我々のプログラムに彼らを迎えることができることを嬉しく思います。」

一般社団法人リトマス代表理事の大谷友也氏は以下のようにコメントしています。
「日本初のファクトチェック専門メディアであるリトマスは、大手メディアの経歴を持たない市民メンバーのみによって構成され、2023年にIFCNの認証団体となりました。ソーシャルメディアにおける誤情報対策の必要性が叫ばれる中、第三者ファクトチェックプログラムに私たちが貢献できることを大変喜ばしく思います。」

引用)Metaニュースルーム

特にFacebookの改善を

ここからは私の個人的肌感と意見ですが、Instagramは基本的に画像や動画ですので、AI等による虚偽な自動生成や余程の悪質な合成でない限り、まだ事実ではないコンテンツが蔓延る機会は少ないかと思います。しかし、Facebook(やThreads)のようなテキスト要素も多いコンテンツを保有するプラットフォームでは、結構事実ではない投稿を目にします。ですので私はもう長いことFacebook離れしています(笑)。

ファクトチェックが奏功するかどうかを私たちが現場で実感するのはまだ先になりそうですが、今後のMetaコンテンツの健全性に期待しましょう。

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