Facebookが顔認証技術についての見解を述べていましたので、ご紹介したいと思います。
顔認証技術って?
Facebook内での写真投稿において、その人の顔が出たらFacebookがその人の名前をタグ付けしてくれる機能があります。プロフ写真や過去のタグ付け写真のデータベースから該当者をマークアップしてくてくれる機能です。
また、iOSでは、iPhoneやiPadにおける写真アルバムの中にも「ピープル」という機能があります。これは写真の被写体をスキャンすることで、その人が写っている写真だけの切り口で閲覧できる機能です。写真と名前を自動一致させることは出来ませんが、ユーザー自らがその写真の人に名前を付けることはできます。
引用)Appleサポート
こうした顔認証技術の精度向上による利便性が高まる中、同時に個人特定に関する不安の声も強くなりつつあります。
こういった問題について、Facebookはどういう処置を講じていくのでしょうか。
透明性と使い勝手
Facebookは2010年に顔認証機能を導入しはじめ、現地時間2017年12月19日に自動で認識し、対象者に事前連絡をする機能を発表しました。これによって、タグ付けされていなくても自分の顔写真が誰かに投稿された際、本人に通知が届くシステムになりました。そのことで、なりすましや肖像権の侵害が激減するようになっています。さらに、視覚障害者には、写真に写っている人の名前を読み上げる機能も付随され、よりユーザビリティの高いサービスになりました。
しかし、引き続き「顔認証システムの仕組みが分かりづらい」「もっとユーザー設定をしやすくして」という声が多いのも事実なようで、Facebookは情報の発信強化と、顔認証の一括オンオフ設定機能を実装することにしたようです。
しかしこれで終わりではありません。おそらく引き続きFacebookには顔認証に関する意見が寄せられてくると思われますし、倫理観は問われ続けるでしょう。
これからのITにおける最新技術と、それに対する倫理というのは常に表裏一体であり続けるものですね。それと同時に使用ユーザーとしても、プラットホーム選択における自己責任は強くなっていくべきなのでしょう。