Facebookでは、米国現地時間5月1日に開発者カンファレンス「F8」を開催しました。今後のFacebook機能等が発表されましたが、その中で「デート機能」なるものが発表されましたので、そのご紹介をしたいと思います。
F8での発表内容
F8では、Facebookが持つ様々なウェブサイトやアプリでの新サービスや機能が発表されましたが、その中でもFacebookとInstagramのみ抜粋して以下箇条書きでご紹介します。
- 履歴のクリア:ユーザーのサイト、アプリ利用履歴を削除できる機能(数ヶ月以内に導入予定)
- ストーリーズへの共有:ユーザーが他アプリからFacebookのストーリー機能やInstagramストーリーズにシェアできる機能
- Facebookグループタブ:参加している全てのグループを管理し使いやすくできる機能
- 災害支援ハブ:災害状況等の情報をリアルタイムに共有できる機能(今年後半に導入予定)
- Facebook献血:インド、バングラデシュ、パキスタンのユーザーがFacebook上で献血ドナー登録できる機能
- デート機能:のちほど
- ARカメラ:カメラの効果エフェクトとしてAR(拡張現実)機能を実装
- ビデオチャット:Instagramのダイレクト機能のひとつとして個人間やグループ間でビデオチャットできる機能
- 新しいExploreページ:今までの検索ページをより分かりやすく見やすく改善
全体として
- AIへの注力とその精度:画像認識システムの訓練に成功し、写真にハッシュタグを付ける精度が向上
- VR/AR:リアルなアバター作りの強化
- コネクティビティ:通信ネットワークの強化
今回の印象としては、新しいサービスというより、従来の機能の強化や精度向上等が多いと感じました。それもそのはずで、従来から課題となっていたいじめ問題や災害、プライバシーやデータ流出等、ネガティブな外的要素に合わせた強化を行っているのだと思います。
デート機能
さて、今回のF8ではこのデート機能というのがかなりセンセーショナルだったと思いますので、ご紹介です。使い勝手によっては、もしかしたら従来の出会い系を一掃する程の巨大プラットフォームに変わるかもしれません。
Facebookは基本的に実名やリアルな個人情報を入力しているアカウントが多いと思います。今回、そういった興味・関心の専用入力情報に合わせたマッチングサービス機能を導入するというのです。β版が今年後半から導入予定だそうです。
プロフィールを登録すると、異性のプロフィールを表示できるようになる。表示されるのは、登録したプロフィールからFacebookがマッチングした相手だ。気に入った相手がいたら、デート機能専用のメッセンジャーで会話できる。
引用)ORICON NEWS
どうやら自分が出会いを求めていることは、他の友達には知られることなく利用できるようです。もちろん、出会いと言っても様々で、恋愛だけでなく趣味の共有等でも利用できそうです。
合理的といえばその通り
通常のマッチング系、出会い系サービスの場合は、新しく個人情報を入力したり、入力すること自体への劣等感や心理的ハードルがあったりしますが、Facebookの拡張サービスとして機能するのであれば、心理的ハードルはかなり下がると思います。これは業界には大きく影響してくるのではないでしょうか。
Facebookの利用ユーザー数や入力情報、対象エリア、その他心理的な利用障害度を考えれば、この巨大SNSの特性を活かしたデート機能はとても合理的だと思います。恋愛を抜きにしても、特にマニアック(マイノリティ)な趣味を持つ人にとっては共有できる人探しにおいて、朗報となるのではないでしょうか。