昨年末頃から、ベニスアップデートが強まったというか…何となくO2Oクエリ(Online to Offlineクエリ:実店舗等を促すようなクエリ)で順位変動が激しいような印象を受けていますので、ちょっとご紹介したいと思います。
ベニスが強化?
2014年12月頃に強化されたベニス・アップデート(地域依存性の高いキーワード検索が行われた時に、検索利用者の現在地に関連する情報を優先表示するアルゴリズムの更新)ですが、ここ数ヶ月で、以下のようなクエリでの検索変動が見受けられます。
- 「賃貸」等の不動産系
- 「保険窓口」「法律相談」等の訪問先系
- 「○○ 求人」等の就職先系
私はこういったクエリを勝手にO2Oクエリと呼んでいます(笑)。
こういったクエリにおいて、従来であれば(そのクエリでSEO施策をしているサイトの)トップページがランクインしていましたが、最近では(そのクエリでSEO施策をしているサイトの)検索位置情報の該当エリアページがランクインするようになりました。
つまり、例えば新宿のIPアドレスで「賃貸」と検索するのは、「賃貸△新宿」と検索しているのと同じような検索結果になるということです。もちろん実際に検索いただければまだまだ検索結果が違うこともお分かりいただけますが、以前と比較すると類似してきています。
結果、O2Oクエリの場合、エリアを検索語句に入れなくても、検索位置情報の該当エリアページのSEO力が弱いページは検索順位が下落し、検索位置情報の該当エリアページのSEO力が強いページが検索順位上昇しています。
クエリ種別単位で検索順位変動時期は異なりますが、大体2016年12月中旬~2017年2月中旬にかけて変化しているのが分かります。
今後考えられる施策要素
エリア語句を含まないO2Oクエリでの検索順位上昇を狙うのであれば、商圏に合わせて各エリアの該当ページをしっかりとオリジナルに作り込んでいくことで、例えば ○○○.jp/tokyo とか ○○○.jp/tokyo/shinjuku 等のページがランクインするようにコンテンツと内部リンク構造を整えていく必要があるのではないかと考えています。
少なくとも、各エリアを自動生成でページ化するようなサイトでは、今後こういったクエリでのサイト集客が見込みづらくなってくると思いますのでお気を付けください。