失敗の次

仕事に限らず、人生何事にも失敗や失態、ミス等は必ず経験があるはずです。どんなに完璧主義者でも予期せず起こす失敗は数多くあると思います。しかし大事なのは、失敗の次にあるぞ、という持論満載のお話でございます。

失敗

失敗とは

Google先生によれば(笑)、失敗とは「方法がまずかったり情勢が悪かったりで、目的が達せられないこと。」と書かれていますが、仕事やコミュニケーション等で対人における失敗とは「自己評価だけでなく、他人(他社)の評価すらも貶めること」かな、と私は考えています。自分以外に迷惑をかけることで、自分以外の評価(他人だったり、他社だったり、仲間だったり)をも下げてしまうことは非常に残念なことです。

勿論、失敗は許されることではないですし、取り返しがつかない失敗もあるでしょう。人の解釈によっては”生き恥を晒す”程の失敗もあるかもしれません(笑)。ましてや私はインターネットというデジタルなコミュニケーション且つワンクリックで環境が変わるほどの世界に置いている身です。より対人コミュニケーションが重要でございます。それでも起きてしまう失敗にどう対処するかが重要です。

失敗の次

私が以前勤めていた会社では「15分ルール」なるものが設定されていました。良くない問題に直面した際は、上司に15分以内に伝達しなければならないという、いわば社内ルールです。誰しもミスや失敗はするわけですので、まずはいかに最小限の被害で食い止められるかがポイントになってきます。結果としてマネージャーが善後策を発揮しやすくなるため、とにかく早く問題を掲げるようにするのが目的ですね。合理的且つ具体的なルールです。

失敗をしてしまったら隠すなんて人もいるかもしれませんが、その段階でもうアウトですね。誰も善後策を講じられないため、負の資産が膨らんでいく一方です。実際に失敗と呼ぶようなミスは、得てして当人が隠してもどこかに歪みと悪影響を及ぼします。そして「なぜ言わなかったんだ!?」と…。こうなると、評価云々の話ではありませんね。誰もフォローできません。

さて、改めて持論を述べますと、避けられなかった失敗を犯すのはしかたありません。大切なのは、失敗の次なのです。先に述べた「15分ルール」は善後策として良案ですが、その後失敗した当人はどういうアクションをするのかが大事です。

アクションとして

では、失敗の次のアクションとして、当人は何をしなくてはならないのか。
簡単に申し上げますと、同じ失敗は繰り返さないことと、失敗を取り戻す努力をすることです。そう考えますと簡単に以下3つのアクションが浮き彫り化します。

原因を追究

まずはどうしてその失敗に至ったか、経緯と理由を考えることです。そして、そこには必ず自分のせいにする理由が必要です。「誰々がこうしたから」と他人のせいにしては、何の改善策にも繋がりません。結果、同じ失敗を繰り返します。なので、「私がこうしたことで失敗した」「事前に私がこうすることが未然に防げた」と明確化することです。仕事に絡めば絡むほど、こんな簡単な因果関係が自己認識できないケースが目立ちます。ここはしっかりと他人のせいにせず、自分を省みる必要があります。

予防策の具体化

原因が具体的に分かれば、次に何をすれば同じ失敗を繰り返さないのが分かりますよね。ただ、ここで重要なのは具体性です。具体的でないと同じ失敗を繰り返します。例えば、「寝坊したので、今度から前日早く寝るようにする」なんてのは私に言わせれば抽象的です。早く寝れない日だってあるはずですから。「寝坊したので、今日目覚まし時計を5個買って、起床時間前後で1分ずつずらしてアラームをセットする」という方が具体的です。また、それでも仮に寝坊してしまった場合、5個を10個にするという(極めて稚拙ではありますが)次回施策も見えてくるわけです(笑)。

基本姿勢から今までの倍

さて、上記2つは同じ失敗を繰り返さないやり方でしたが、今度は失敗を取り戻す努力です。失敗によってマイナスに貶めた自己や他者評価の状況をプラスに転じさせるには倍の努力が必要です。そして、それは上記2つのように局所的且つ事象に基づくものではありません。日々の生活態度や業務に取り組む姿勢、業務生産性、全てにおいて定量的に倍良くしましょう。
ピンチはチャンスと言うつもりはありません。ピンチ(=この場合は危機)はいつまでもピンチです(笑)。ただ、マイナス(=この場合はマイナス評価)を転じさせたり、脱却させることは可能です。要は「あいつは、あの失敗から変わった」と言われるくらいの努力が必要です。結果ピンチを脱出することができるようになるかもしれません。
ただし、これも抽象的な策定だと、”失敗のほとぼりが冷める”のを待つだけになってしまいます。ほとぼりが冷めるのを待つとは、飽くまで自分の中だけです。周りの人間は大体いつまでも覚えています。抽象的な改善案は実行しないのも同じです。心得的なものでは意味がないのです。

ですので、繰り返しになりますが、具体的に生産性を倍にしましょう。簡単な例を言えば「9時出社に寝坊したのであれば、目覚まし時計を5個買った上で、毎日8時に出社する」というのも具体的です。さらに付け加えるならば「8時~9時までの間、こういう仕事をすることで今回の失敗によって迷惑をかけた人にこういう資産を残す」まで明確化すると良いでしょう。

失敗の次
 

失敗の先に

前述の内容は、読む方によっては「そこまでしないといけないのか?」と思われるかもしれません。でもそこまでするのです(笑)。失敗は許されるものではありませんし、もちろん失敗した当人も努力なしに許してもらおうという考えもないことでしょう。であればなおさら、そこまでしないと失った評価をプラスに転じさせることはできないのです。ましてや、自分の評価だけでなく、仲間や他人、他社の評価まで貶めてしまったのですから。

でも、無期限に前述の3つのアクションを行い続けることで、未来の同様の失敗を防ぐだけでなく、挽回できるわけですから、これくらいはやっていかないといけませんね。もし何かで失敗したら、一度しっかり落ち込で(笑)、その後すぐに上記アクションを実践してみてください。

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