心持ちの話

たまに20代の若手会社員が何気なくつぶやくことについて、私の思うことをふわふわと書き連ねてみたいと思います。ちょっと気になる発言が2つほどありましたので、それぞれの切り口からの持論展開です。ちなみに、ただの独り言ですので悪しからず…でございます。

ビジネス

「私なんかが」症候群

社内でも社外でも若い方々と会食に行ったりすると、たまにこう話される方がいらっしゃいます。

「私なんかが周りに迷惑をかけられないので…」

これを聞くと、私は妙に腑に落ちない感情が湧きます。「皆さんにいつも迷惑ばかりかけて…」という言葉の方が謙虚且つ素敵な風に聞こえるのは私だけでしょうか。「私なんかが周りに迷惑をかけられない」という感情から派生するであろう動態心理を捉えると、なんとなく分かるかもしれません。

➀ 私なんかが周りに迷惑をかけられない
➁ 自分で解決できる問題にのみ取り掛かる
もしくは
➁ 自分で解決できる手法ややり方で業務対処する
➂ 自分で仕事の枠組みを作ってしまう
➃ いつまで経っても、能力の及ばない仕事に向き合わない
➄ 成長しない

 
私は、自分の知る限りでは、迷惑をかけないで業務に取り掛かれる仕事なんてないような気がします。むしろ仲間に迷惑をかけることで解決できるような問題なのであれば、いくらでも迷惑をかけ、頭を下げます。それで問題が解決するのであれば、仲間には申し訳ないですけどそうします。逆に仲間にも迷惑をかけられることだってあるわけです。語弊が生じるかもしれませんが、そうしていくことで結束力も高まるかもしれません。

一応申し上げておきますと、迷惑をかけることを全面的に肯定しているつもりはございません。
もし迷惑をかけている周りの人から「あいつ、いつもこっちに皺寄せを押し付けるな」と思われているようでしたら、毎回同じ理由で同じ迷惑をかけ続けている可能性もございます。

勿論、迷惑をかけないよう自分自身も必死で努力し、同じミスや迷惑を繰り返さないようにすることは大前提ですし、迷惑をかける側の人柄も都度大きく影響します。従いまして「迷惑をかければいい」というつもりもございませんし、甘んじるようになっては本末転倒です…という補足もしておきます。

対して「皆さんにいつも迷惑ばかりかけて…」は、実際に周りの助けを請い、申し訳なさと謙虚さが入り混じり、「早くその”迷惑”とやらを払拭したいんだろうなぁ」と受け取れ「本人はきっと成長するんだろうなぁ」という印象すら受けます。勿論、いつまでもこういうセリフを言うのはどうかと思いますけど…飽くまで20代のセリフとしては聞き心地の良い発言という感じがします。

「仕事デキるようになりたい」症候群

「仕事がデキるようになりたい!」「早く一人前になりたい!」
これを言う人も多いですよね。とても前向きな発言だと捉えがちですし、表面的には「頑張ってください!」という回答しかできない魔法の言葉な気がします(笑)。

でも私が感じるに、いわゆる「仕事がデキる」「一人前」の人に「あなたは仕事がデキますか?」と訊いても、大半の人は「いやぁ自分は仕事がデキるとは思っていないよ」という回答が多い気がします。ゴリゴリのITベンチャー社長とかは違うかもしれませんが…(笑)。

私は「仕事がデキる」とか「デキない」とかはどこかのタイミングで最後に(第3者となる)誰かがどこかで客観判断するものだと考えています。だから1人称単位で「仕事がデキるようになりたい」と思うのはちょっと違うと思うのです。さらに言ってしまえば、そもそも「仕事がデキるようになる」というのは目指すべきではないと考えています。

要は極論ですが、周りに迷惑をかけようが、仕事がデキないと思われようが、売上を上げたり、良いものを作ったら良いわけです。そのためには周りの人間以上に当人の努力が必要で、その上で色々な人の力を借りながら、一歩一歩結果を出していくことが大事だと思うんです。
そして、周りの人間がそれを共に喜べるような雰囲気だったら結果最高なわけです。誰かがどこかで不満視するようでしたら、それはダメです。

周りを気にしすぎ?

今回は2つの切り口でピックアップしてご紹介しましたが、上記「私なんかが」症候群にしましても「仕事デキるようになりたい」症候群にしましても、共通して言えるのは「他人の目を気にしている」としか思えないのは私だけでしょうか。逆に言えば、他人の目を気にする余裕があるのかもしれません。

とにかく自分がどう思われているかなんて気にしないで、評価は後から付いてくるものとし、今そこにある仕事を120%取り組むべきだと私は考えます。色々な人の助けを借りて達成する充実感と副作用的に生じる謙虚さを大切にし、前だけを見て進んでみれば色々な成長結果が表れるのではないでしょうか。

 

私ですか?
相変わらず皆様に迷惑ばかりかけながらも、自分の見られ方すら考えないガキでございます…(笑)。

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