FacebookがAIを使って劣悪な投稿を排除していく試みは以前ご紹介しましたが、この度ニュースフィードに表示されるclickbait(クリックベイト:スキャンダラスなコピーやサムネイルを使用し、意図的にユーザークリックを扇情させる広告・投稿)な投稿も排除していくアップデートを行ったと発表しました。
今回のアップデート内容
米Facebookが現地時間6月30日に発表した内容によりますと、何度もスパム投稿を行うFacebookアカウントがあるようです。それは単純に投稿頻度が高いというわけではなく、その中でもクリックを誘発するためだけの悪質な投稿アカウントなようで、そういったアカウントが共有するのは低品質な投稿(クリックベイトだったり、刺激的だったり、誤報だったり…)ばかりであることも分析済みとのことです。
そういった現象を受けて、この度Facebookでは、スパミーな投稿による悪影響を排除し、そういった投稿がより非表示になるよう、アルゴリズムをアップデートしたとのことです。
もちろん、Facebookは今回のアップデートも様々なニュースフィード表示アルゴリズムのひとつであることは念を押しています。そして今回のアップデートはアカウント全体やFacebookページ、ビデオ投稿、写真投稿やチェックイン情報、位置情報等が対象ではなく、リンク共有する投稿単位でのみ当てはまるものだそうです。
実際OGPタグを使ってリンク投稿のタイトルや説明文、画像を変更することで、リンク先の内容を飛躍させてしまったり、事実を変えてしまったりできてしまいますし、↓のような胡散臭いリンク投稿は多いはずです。
普通にしていれば影響無し
今回のアップデート内容が通常運用しているFacebookページ(もしくはその投稿のニュースフィード表示)に悪影響を及ぼすことは無さそうですし、一般のアカウントでニュースフィードが大きく変わることもなさそうです。もしかしたら、様々な投稿内容をフォローしている人にとってはスパミーなリンク投稿が多少減ることはあるかもしれません。
Facebookは月間アクティブ・ユーザーが全世界で20億人を達成し、情報インフラとして責任も重大ですので、こういった細かいケアを繰り返し、改良していくことが求められているようです。マンモスメディアも大変なのでございます。