米中対立によってTikTokが色々と槍玉に挙がっているタイミングで…Instagramは、米国現地時間2020年8月5日に「リール(Reels)」という新機能を発表しました。まぁ簡単に言えば、早送り等を含む簡易編集しながら音楽に合わせて15秒の短尺動画を作れる機能です。TikTokみたいなものですね。
どんな内容?
Instagramの中からカメラアイコンをタップして撮影モードを「リール」にします。撮影時には、ARエフェクトや撮影速度、その他機能を使いながら動画を作り、音源や各種効果を乗せて編集すれば、簡単に最大15秒の短尺動画が作れます。撮影・編集した動画をスマホ端末に保存することはできませんが、公開しながらInstagramアカウント内のアーカイブとして残しておくことが可能です。誰かの「リール」を見たければ検索アイコン(発見タブ)内に「リール」専用枠があり、そこから「リール」アイコンが付いている動画を閲覧できます。
リール動画を作成する方法
リールの特徴のひとつは、豊富なクリエイティブツールを使って、簡単にエンターテインメント性の高い動画を作成・編集できることです。動画の作成方法は以下の通りです。
- ストーリーズ専用カメラを起動する(ホーム画面の左上にあるカメラのアイコンをタップ)
- 画面下部に表示されるオプションから[リール]を選択
- 画面の左側に表示される様々なクリエイティブツールを使用し、中央の撮影ボタンを長押しして動画を撮影
- クリエイティブツール:音源・エフェクト(ARカメラエフェクト)・速度・タイマー・位置合わせの5種類(詳細は別添資料を参照)
- 15秒のうち、複数の動画クリップを組み合わせても、1本のクリップのみでも作成可能
- スマートフォンのギャラリーから動画をアップロードしたり、クリップごとにエフェクトや速度など、撮影の設定を変更することも可能
- 撮影が終了したら、編集画面でテキストやスタンプを追加
- テキストツールで追加した文字は、どのタイミングで表示・非表示するか選択可能
Instagramは畳みかけるように様々な機能拡張や新機能をロールアウトしていますが、ここにきて満を持して「リール」をリリースするとは…圧倒的ですね。
それにしてもこんなに露骨に…
「TikTok」騒動の中、絶妙なタイミングでリリースしたと思います。これは誰が見ても明らかな対抗策ですよね。しかも、既に巨大な利用市場を持つInstagramからのリリースなので、市場のリプレイスはそこまで困難でもないと思います。
さぁ、間に挟まれた日本市場は、この短尺動画戦争にどう揺れ動いていくのでしょうか。楽しみですね(笑)。