Googleがウェブマスター向け公式ブログでウェブをさらにモバイルフレンドリーにするための取り組みを発表しました。その後もスマートフォン用ユーザーエージェントの更新について紹介したりしていますので、この辺について改めてご紹介したいと思います。
5月から段階的にアップデート
引用元)Googleウェブマスター向け公式ブログ
既にモバイルフレンドリーであればそのままで問題ないようですが、今後モバイルフレンドリーでないサイトはモバイル順位のデスクトップ順位との落差が大きくなるということでしょう。無責任なことは言えませんが、モバイル順位が2,3程度しか下がらなかったのが、ページ単位(10位単位)で下落するかもしれません。ランキング要素の効果を高めるとはそういうことなんだと予測します。
Googlebotのスマホ用ユーザーエージェントの更新
上記に伴ってかは定かではございませんが、定期的に更新しているGooglebotのユーザーエージェントもスマホ用の部分で更新されるようです。
Googleの評価によると、今回のユーザーエージェントの変更は99%のサイトで影響がない見込みです。サイトが影響を受ける場合に最も多い理由として考えられるのは、そのサイトがGooglebotの特定のユーザーエージェント文字列を期待している場合です。Googlebotに対するユーザーエージェントスニッフィングは推奨されておらず、クローキングの一形態と見なされます。Googlebotは他のブラウザと同様に扱ってください。
引用元)Googleウェブマスター向け公式ブログ
英文を直訳したような文章ですね(笑)。Googlebotのスマホ用のユーザーエージェントを更新するのは、多様化するブラウザサイズやOSのバージョンなどをしっかりと認識し、それがデスクトップなのかタブレットなのかスマートフォンなのかを選別するために必要なことなのです。ですので定期的にGooglebot側もユーザーエージェントを更新することによって、アクセスされた端末を正確に識別しています。なぜなら、その識別が正確でないと、モバイルフレンドリーの有無も正確に評価できませんからね。
SafariよりChromeに近づいていると記載されていますが、現在のスマホ用ユーザーエージェントがiOS8.3をベンチマークしていたのに対し、4月18日以降はAndroid 6.0.1をベンチマークしていることから、Chromeよりになっているのではないかということですね。
また、エージェント毎に表示を変更するプログラムを組んでいるサイトもありまして…ユーザー別に表示を変えるサイトもあったりします。それをユーザーエージェント・スニッフィングと呼びますが、それをGooglebotにもやっちゃうとクローキング(ユーザーとGoogleで見せているものが違うので、悪質な場合はペナルティになる)と見なされるケースもあるのでお気をつけください。
99%のサイトで影響がないというのは、今回の変更ではベンチマークの対象となるユーザーエージェントがiOS主導からAndroid主導になったという印象が強く、だからと言ってそもそもそこまで細かくユーザーエージェントを分けて記述しているサイトも少ないので、影響は大きくないとのことです。
気にすることは?
とにかく元々モバイルフレンドリーをしっかり出来ているのであれば、特段気にする話ではございませんが、これを機に複雑なユーザーエージェント機能を実装しているサイトはもう一度見直してみてください。そしてモバイルフレンドリーでないサイトを運用している方は、レスポンシブでも別ファイルでも良いので、そろそろモバイル対応してください。そうでないとアクセス数の大幅な減少になってしまいます。だって今やB2Cのサイトであれば、大体7割方がスマートデバイスからの流入ですからね。