• プロパティセットによる見え方

プロパティセットによる見え方

先日「Search Consoleのプロパティセット」をご説明し、実際にセットしてみましたが、あまり有用さを感じず…ついつい以下の内容を記載しておりましたが、今回具体的にどんな感じかご紹介します。

※ 前回の投稿記事より
ちなみに、プロパティセットを登録してもすぐに検索アナリティクスには反映されません。新規プロパティ登録と同じように、データの読み込み開始までに2,3日かかります。しかも読み込み開始からのデータ取得です。過去のデータは確認できません。
さらに、グラフ等で登録サイト毎に比較できるのかと思っていましたが、通常のプロパティの見え方と同じで、セットの場合はセットしたプロパティの合算値をひとつのプロパティとして閲覧できるだけです。セット内のプロパティ同士を直感的にデータ比較するのはできません。
まぁ…とりあえずってことで今後の改善に期待しましょう…(笑)。
引用)「Search Consoleのプロパティセット

 

セットした内容

今回私が登録したのは2つのプロパティセットです。いずれのプロパティセットも同じ施策キーワードで行っていて運営会社の違う2つのプロパティ登録を行いました。

セットの分類

登録後、Search Consoleの検索アナリティクスがデータを取得し始めるまで数日かかりますし、取得し始めた日からデータとして蓄積されるので、まだまだ大したデータ量ではありませんが、以下のようにSearch Consoleに反映されます。

セットの検索アナリティクス

プロパティセット名が記載されている(上図の赤丸内)ことがお分かりになると思いますが、通常のプロパティ単位での検索アナリティクスと全く同じ見え方ですよね。ただ、各データ項目の取得内容がプロパティ単位と異なるので、ちょっと解説します。

(クエリ指標で設定している)合計クリック数

登録しているプロパティ内各ページのクリック合算値

(クエリ指標で設定している)合計表示回数

登録しているプロパティの全表示回数から、ドメイン内での重複(延べ数分)を差し引いた数字。つまり、ドメイン単位での表示回数の合算値

(クエリ指標で設定している)平均CTR

上記の合計クリック数÷合計表示回数

(クエリ指標で設定している)平均掲載順位

クエリ単位での掲載順位を出して平均掲載順位を算出します。私がSearch Consoleの算出データから逆算した結果、以下の演算が成立しているようです。

  • クエリ単位での掲載順位=日毎の掲載順位{(クエリ内該当ページ単位での掲載順位×表示回数)÷クエリ内総表示回数}の期間平均
  • 平均掲載順位=日毎の掲載順位{全クエリ(各クエリ単位での掲載順位×各表示回数)÷全クエリの総表示回数}の期間平均

 
ややこしいですね(汗)。でもこんな感じの計算式で算出されているようです。

検証方法例

さて、ここまではただのプロパティセットした合計値のみを確認できるわけですが、その内訳をどうやって確認するか。単純に閲覧指標をページ単位にして、フィルタでドメイン別にしてしまえば良いのですが、もう少し局所的にご紹介します。

まず普通にプロパティセットの検索アナリティクスを出すとクエリ指標で以下の画面になります(ここでは、表示回数もCTRも掲載順位も全部チェックを入れています)。

セット1

ここで、あるクエリ(ここでは一番上のクエリ)をクリックすると以下の画面に変わります。

セット2

当然、クリックしたクエリでフィルタリングされます(詳しくは「検索アナリティクス活用のその後」参照)。そして、その画面からページ指標で閲覧するためにページのラジオボタンをクリックすると以下の画面になります。

セット3

これでようやくプロパティ単位での違いや内訳比率が判明するようになります。まぁ、通常の検索アナリティクスにおけるディレクトリ単位での検証をする要領(詳しくは「検索アナリティクス活用のその後のその後」参照)と同じですね。私がプロパティセットを感動的にご紹介できなかった理由がこんな感じだったからです(笑)。

ちなみに、この過程で同じデータ母数なのに、合計表示回数が増加しているのは、前述した合計表示回数が“ドメイン内での重複(延べ数分)を差し引いた数字”になっていないためです。理由は分かりませんが、そういうことのようです。

SEOコンサルタント用?

やはり前回の記事でも言いましたが、プロパティセットは複数の会社(しかも同業界)による運営サイトのSearch Console閲覧権限を持っている人…つまりSEOコンサルタント向けの機能のような気がします。でも、SEOコンサルタントがここまでやって得られる検証要素も少ない気がします…。仮にあるクエリでの上位10サイトの全てのSearch Console閲覧権限を持っていれば相当面白いとは思いますが、まずありえない話ですし…。

この機能の使い道に関しては、もうちょっと使い勝手がアップデートするのを待った方が良いかもしれませんね。

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