日本時間2019年6月4日(米国現地時間6月3日)にGoogleのコアアルゴリズム・アップデートがありました。もちろん通常通りのロールアウト(徐々に展開)していく感じですが、早速一部で変化が見受けられましたのでご紹介したいと思います。
今回は予告形式
サイト運用者からの希望もあり、今回のコアアルゴリズム・アップデートは前日に予告される形となりました。今までは「年数回のコア・アプデだけど、先週されたからヨロシク」程度でしたので、予告形式になったのは驚きですね。次回以降もこういう形式になるのかは分かりませんが、サイト運用者はこれにより“覚悟”だけはできたのではないでしょうか(笑)。
Tomorrow, we are releasing a broad core algorithm update, as we do several times per year. It is called the June 2019 Core Update. Our guidance about such updates remains as we’ve covered before. Please see this tweet for more about that:
— Google SearchLiaison(@searchliaison) 2019年6月3日
引用)@searchliaisonより意訳
その後もGoogleは公式にツイートしています。
For those asking, the June 2019 Core Update has not gone live yet. This thread will be updated when that process has begun.
— Google SearchLiaison(@searchliaison) 2019年6月4日
引用)@searchliaisonより意訳
The June 2019 Core Update is now live and rolling out to our various data centers over the coming days.
— Google SearchLiaison(@searchliaison) 2019年6月4日
引用)@searchliaisonより意訳
データセンターとは、分野のようなイメージで捉えて宜しいかと思います。それが何を指すのか――キーワードか国かサイトか分かりませんが、(今までと同様に)全体的にアップデートされるまでにはある程度の時間がかかるかと思われます。
実際にはどう?
なんとなく私が感じていたのは、YMYLの中でも医療系への影響が早速出た印象です。実際、今日現在でベンチマークサイトが以下2つの美容系キーワードで順位向上しておりました。
ここ数ヶ月不安定だったサイトページが一気に復調(それ以上の上昇)しました。そして、それを裏付けるようにJADEの辻氏のツイートがあり、現状に関してすんなり納得しました。
変動。まだデータは少ないけども現段階の傾向が今回の更新で確定なら
・YMYL、というか信頼性が必要なKW群への対応が主な動き
・検出も評価変更も両方変わってる
・影響が非常に大きかった3月アップデートと比べると、遥かに影響が小さい。— 辻正浩 | Masahiro Tsuji(@tsuj) 2019年6月4日
非常に大規模かつ広範囲だった3月アップデートで「どうしてここが落ちるの?」というサイトが少し復活しているのがちらほらと。改善していますねえ。
ただ10落ちて3戻る程度が多いなあ。— 辻正浩 | Masahiro Tsuji(@tsuj) 2019年6月4日
私が把握している限りで確認できたのは美容系だけで、医療系ではまだ確認できていませんが、上昇要因を考えるよりは下降要因を考えた方が体系的理解が出来そうな気がしました。今年に入って(3月のコア・アアプデ以降)確かに不当に順位下落しているようなサイトが見受けられました。「凄いしっかり内容が詳しく書かれていて、有意義なサイトページなのになぜ下落しているの?」という印象を受けました。そして、その際、私は個人的に「サイト単位ではなくページ単位で評価されている傾向が強いなぁ」と感じていました。
今回のコアアルゴリズムアプデは、コンテンツというよりも…サイト全体を評価してからページ単位で評価している感が高まったように感じる。結果クラスタリング表示も多いし…。外部リンクの質量は直接的には関係なさそう。
— 清野@ふわふわビジネス(@keyouknow) 2019年3月15日
ランクインページが揺れているのではないだろうか。
つまり、ページ毎にコンセプトやテーマが類似しているようなサイトページは評価も曖昧になっている気がする。— 清野@ふわふわビジネス(@keyouknow) 2019年3月22日
つまり、非常に良く書けているサイトページでも、ランクインページに対するアルゴリズム判断が曖昧なせいで、3月付近から下落したり、不安定になっていたのではないかと考えていました。逆に言えば、明確なランクインページがあるサイトが上位に来ていたようにも感じます。それが今回のアップデートによって、明確なランクインページがあっても評価が低いサイトページは順位が下落したのではないかと感じています。もちろんその逆も然りです。
結果、前述のような順位変動が見受けられたのではないか、と。
これはあくまでも…あくまでも私の個人意見ですし、こういった判断が非建設的なSEOを生んでしまうことも理解し、そしてその理解もしていただくことを前提としまして…ちょっと書いてみました。はい、「そういう勝手な個人意見を述べるから、それに向けたブラックハットなSEOが生まれるんだ!余計なことを言うな!」という声が聞こえてきそうです(笑)。
でも今回の私の意見は、サイトオーナー側も真っ当なSEO施策の方向に向かうべきことを裏付けるような考えだとは思いますので、まぁ…書いても良いでしょ(笑)。