Googleにとって初めてのイベント結果

Googleが米国現地時間2020年8月26日にバーチャルウェブマスターアンカンファレンスを催しました。その結果の感想がWebmaster Central Blogに掲載されていましたので和訳してご紹介しておきます。SEO業界における全体の感覚を知っておくのには参考になると思います。

ふわふわ

開催報告

新型コロナ禍において、初めての試みとなったバーチャルウェブマスターアンカンファレンスについて、Google側としても学びがあったようです。以下Webmaster Central Blogから和訳してご紹介します。

第1回バーチャルウェブマスターアンカンファレンス開催の結果報告

この度、無事第1回バーチャルウェブマスターアンカンファレンスが8月26日に開催されましたので、予定通りその結果と結論についてご報告します。

イベントはどうだったか?

以前お伝えしたように、今回のイベントは試験的なものであり、a)非常に特異なイベントにおいて需要があるかどうか?、b)参加者が主体性を持ち議論に積極的になるのかどうか?、を検証する予定でした。
最初の検証項目については、圧倒するほど参加者の関心が高く、それは私たちの期待以上で次回への意欲に繋がりました。招待されなかったことで多くの不満を抱える方々がいらっしゃることも承知の上で、意図的に小規模なイベントに踏み切ることになりました。
これは会場を小さくすることでより議論がしやすくなるという2つ目の検証項目に繋がります。大規模な聴衆であれば、従来の基調講演やパネルディスカッションなどには最適です。しかし、バーチャルウェブマスターアンカンファレンスは、参加者の声をよりよく聞くことを意図しています。そして、その目的を果たすことが出来ました。

セッションで何を学んだか?

全部で17のセッションがありました。それらを2ブロックに分け、半分はブロック1で、残り半分はブロック2で同時進行しました。多くの議論が交わされたようで、あるチームは参加者からの提案を受けて製品や機能を改善することを目的とし、またあるチームはアイデアを出し合ったり、知識を共有したりすることを目的とし、それぞれセッションを利用しました。

Googleの社内チームにとって最大の気づきは何だったか?
Core Web Vitalsの話題についてはセッション中に何度も触れられました。Google社内チームとしては、世間的にまだまだCore Web Vitalsが新しい概念であり、慣れていないことを実感しました。また、GoogleはCore Web Vitalsに関するリソースを提供していますが、多くの利用者はまだ理解しづらいと感じており、そのような知識・経験の浅い利用者向けにヘルプドキュメントを用意したほうが良いと感じています。また、Discoverセッションでは、最新資料のアップデートについても共有しました。
その際、Googleのヘルプドキュメントが見つけにくいということが分かりました。とりわけどう探せば良いかも分からない初心者に対して、公式のドキュメントをより一元化された形で見つけやすくすべきだとの意見が参加者から出ました。
Google Search Consoleのブレーンストーミングセッションでは、どのような機能が非常に優れているか(毎月のパフォーマンスメールなど)、またGoogle Search Consoleのユーザーにとってはあまり機能していない機能(メッセージ送付タイミング等)について、優れたフィードバックをいただきました。
Site Kit for WordPressのセッションでは、Google AnalyticsとGoogle Search Console間にあるデータ不一致について、利用者の混乱を招いていることが分かりました。また、構造化データチームは、リッチリザルトテスト構造化データテストツールの違いにおいて、まだ混乱を招いているのを解消していかなければならないと気づかされました。
ECセッションでは、オンライン小売市場で中小企業が直面している激戦下において、多くの懸念があることが分かりました。大手の小売業者やプラットフォームよりも優位に立つために、EC店舗は、唯一無二でニッチな独自価値に注力し、それに関する特定の話題に向けたSEOを徹底することが必要になります。また、小規模なショップは、特定の製品関連に関する有益情報を作成することで専門知識を提供する等し、ユーザーにもGoogleにも独自の付加価値を提供することが重要になるでしょう。

参加者にとって技術的な発見は何だったか?
JavaScript Issuesのセッションでは、サードパーティスクリプトの表示遅延が開発者にとっての課題であることが分かりました。また「スクリプトを使って楽しもう!」のセッションでは、スクリプトによってデータセットが実用的且つ実践的になる様をご覧いただくことができました。当日共有された資料を一部ご紹介します:新しいことをまず学ぶにはコードラボ。アプリのスクリプトや独自のコネクタ構築に興味がある方向けのデータスタジオ。そして、初めの一歩を踏み出すにはこちらの記事をご紹介します:https://developers.google.com/apps-script/guides/videos

いくつかの都市伝説を解消するセッションもありました…
これまでの都市伝説を打ち破るセッションがありました。例えば、モバイルファーストインデックスだから検索順位が上がるというのは本質的ではなく、技術的にサイトを適合させたからといってサイト評価が上がるとは限らず、あくまでもコンテンツが重要です。
広告とSEOの都市伝説セッションでは、以下のような間違った見解を解消することが出来ました。

  1. Google広告に出稿している会社やWebサイトは検索上位になる(間違い)
  2. 滞在時間が短く、直帰率の高いWebサイトに出稿すると検索順位が下がる(間違い)
  3. Webサイトに広告を掲載しているか否かはSEOに影響を与える(間違い)

参加者と共に、参加者のために

今回のイベントはインタラクティブなものであったため、建設的で生産的、且つ、話しやすい環境となったことに大変満足しています。また、この場を借りて、セッションを進行してくださったプロダクトエキスパートのAshley Berman-Hale氏、Dave Smart氏、鈴木謙一氏、そしてMihai Aperghis氏に感謝すると共に、進行役を務めてくださった多くのGooglerの方々に感謝の意を表したいと思います。

今後への期待

前述の通り、このイベントはコミュニティの皆様から圧倒的にポジティブな反応をいただきました – Googlerと参加者の間で有意義な会話を実現するための需要と方法があることがわかりましたので大変嬉しく思っており、2回目の実施も予定しています!
皆様からいただいたフィードバックをもとに、今後のイベントの実施方法について、時間帯、言語、頻度など様々なオプションを検討しています。今後のバーチャルウェブマスターアンカンファレンスをよりアクセスしやすく楽しいものにするために、今回の試験的な会議によって得られた気付きを活かしていきます。
このイベント形式の次の段階に取り組むことに加えて、皆様の声を聞き、オンラインウのェブマスターカンファレンス(通常形式)やその他のトピックについての詳細な情報を近日中に提供する予定です。今後のイベントやその他のニュースの更新を見逃さないように、TwitterYouTube、当ブログをフォローください。
繰り返しになりますが、皆様の温かいご協力に感謝します!

引用)Webmaster Central Blog

ふわふわ

やっとGoogleが気付いてくれたこと

私がこれを読んで「やっとGoogleも気付いてくれたかぁ」と思ったのは1つだけ。とにかく資料が読みづらい!です(笑)。当ブログでも「特集コーナー」上部に「GoogleのSEO各種記事(熟読すればSEOの基礎が分かる!)」と称して公式資料や情報を紹介していますが、とにかく似たような内容のものが多く、分かりづらいです。実際は私が紹介している以上のボリュームがあります。

結局、Googleの公式ドキュメントは「誰かから聞いてSEO教育を受けてきた人が補完的に確認する位置付けとなっており、中級者以上でないと理解できない内容と探し方になっている」と私は思います。だからゼロからサイトオーナーにSEOを教えるのが私のような立場の業務となっており、私のような立場の人間がブラックハットなことを教えると、教えられた人のSEOに対する考え方が酷いものとなってしまいます。そして、後から第3者がGoogle公式資料を教えながら「ほら、これがGoogleの推奨事項だよ」と伝えても、「どうせGoogleは実際にこうやって評価してないでしょ」みたいな穿った形になってしまうんです。
・・・あ、愚痴でした、失礼しました。

まぁ、いずれにしてもGoogleはこのパッチワーク的な公式ドキュメントを一新し、どこかでグローバルに資料刷新してくれることを願いたいと思います。そうなれば、SEOへの参入障壁は低減され、それこそより健全なWebのエコシステムの実現に近付くのではないでしょうか。チーム毎のミッションもあるでしょうが、Search Consoleの使い勝手に関してはその次のステップのような気もします…。

そういう発見も含め、インタラクティブな“アン”カンファレンスはとても有意義なようでしたね。


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