2020年の7月に構造化データテストツールが廃止予定であることをGoogleは予告していました。要はリッチリザルトテストツールに統合されるという話でした。そして8月9日に構造化データテストツールはSchema.orgのテストツールとして変貌しました。
そもそもどうだったの?
もともと、構造化データのマークアップがしっかりできているかどうかのテストツールとしてGoogleが公開していたのが構造化データテストツールです。その後、構造化データのマークアップによってリッチリザルト化するようになってから「リッチリザルト化する場合、そのマークアップが正しいかどうか」を検証できるツールとして公開されたのがリッチリザルトテストツールです。
ですので、構造化データテストツールは「構造化データのマークアップが正しいかどうか」、リッチリザルトテストツールは「リッチリザルトに向けたマークアップが正しいかどうか」という違いがあります。しかしながら、Googleとしてはリッチリザルト化に向けた構造化データのマークアップが重要ですので、ただの構造化データテストツールの提供を終了しようという話でした。詳しくは「テストツールは構造化からリッチリザルトへ」をご覧ください。
今後どうなるの?
Googleの「最新のドキュメントの更新情報」によると以下の内容が記載されています。
- 8月9日:スキーマ マークアップ検証ツールの安定化が完了し、構造化データ テストツールがランディング ページにリダイレクトされるようになりました。これにより、適切なツールを選択できるようになりました。
この度、構造化データテストツールがSchema.org配下で運用するようになり、構造化データにおけるValidator(検証)ツールとして利用できるようになりました。Schema.orgはGoogle共同プロジェクトから成るものですので、そのまま機能を移行しており、Schema.orgに関わる全ての構造化データを検証してくれます。ただし、対象の中身(数字等やプロパティの内容の適正)のようなGoogle機能固有の警告は表示されなくなっています。また、従来の構造化データテストツールのURLを入力するとGoogleのリッチリザルトテストページかSchema.orgの構造化データテストツールか選択するページに行くようになっています。
今後どうすれば良いの?
簡単に言えば、「リッチリザルト対応している構造化データを検証したいならリッチリザルトテストツールを」、そして「色々な種類の構造化データをマークアップした上でそのマークアップ手法だけの正誤を知りたい場合はSchema構造化データテストツールを」、それぞれ利用すると良いと思います。ちなみに、リッチリザルトテストツールのほうが親切に指摘してくれますが、Schema構造化データテストツールは杓子定規な記述ルールのみの確認だけです。
これからは状況に応じて使い分けていくと良いでしょう。