私が毎日拝読している海外SEOブログ情報の「スマホ専用のモバイル検索インデックスをGoogleが準備中か? SMX West 2015でGoogle社員が明らかにする」でも触れられておりましたが、SMXイベントを「Search engine Land」でレポートしている中で、GoogleのGary Illyes氏がスマホのランキング要因となるモバイルフレンドリー(スマホ対応)について、興味深い言及をしておりましたのでフォローアップ見解としてご紹介します。
スマホ対応におけるランキングへの影響はページ単位
私が注目したのは以下の箇所です。(※「Google: The Mobile-Friendly Ranking Factor Runs In Real-Time & Is On A Page-By-Page Basis」から引用)
意訳)Gary Illyes氏はまた、この(モバイルフレンドリー)アルゴリズムがページ単位で導入されることも確認(言及)した。
ページ単位でスマホ対応有無を判断するということは、スマホを別ファイルで展開している企業にはとりあえず安心する材料になるかもしれませんね。
といいますのも、実際に企業サイトでスマホを別ファイル展開しているのをよく拝見するのですが、それは全ページではなく一部のみスマホ化させており、(申込動線を仮説付けしている)ユーザーストリーム上のページ以外はPCページをそのまま見せているケースが多いからです。
これについて、これまで「どうしたら良いでしょうか?」というご相談を多くいただきました。私としましては「いや、全部スマホ対応してください」としか言いようがなかったのですが、このページ単位で評価するという発表が真実なのであればもう1つ選択肢が増えますね。つまり「検索流入しないページはスマホ対応させるよりそのまま放置」という判断です。スマホ対応していないページが存在することでサイト全体の評価を下げ(もしくは評価が上がらない)、結果的にあらゆる検索クエリで検索順位が下落するというのであれば話は別ですが、ページ単位で評価するのであれば、この判断も当面はアリといえばアリです。
実際に「企業サイト内でブログを行っているが、それはスマホ対応しているわけではない」ことによる相談もありました。ブログ内容においては特段SEO寄与するような要素が少ないためスマホ対応をしていませんでしたが、4月21日以降のスマホ対応SEOに伴って「もしかしたら、ブログすらも別ファイルで作成していく必要があるのでは」と懸念していたようです。
でも安心してはいけない
ただし、懸念と課題は残ります。
本当に検索流入しないページなのか、また、ユーザーにはそれで良いのか、という2点です。ユーザー目線に近付けることを目的としているGoogleなのであれば、近いうちにページ単位の評価をサイト単位の評価に変えるかもしれません。
いずれにしても、Googleのアルゴリズム基準目線で、それを少しでも上回るSEO施策はやめましょう。そういうやり方をする人に限って「いたちごっこだ」と言ってGoogleやSEOを揶揄する印象を受けます。そんな時、私は苦笑いをするだけなのですが(笑)。
4月21日まではまだまだ時間がありますので、今後もっとスマホ対応における情報が出てくるかと思われます。ですのでひとつひとつにアンテナを張っておくように心掛けます。