Google Webmaster Central Blogにて、「JavaScript SEOの連載動画を紹介」する記事があがっていましたので、このブログでも触れておきたいと思います。
JavaScriptのSEOに関して
JavaScriptは非常に便利なライブラリも多く使い勝手も良いですし、データ処理に関しても十分力を発揮します。しかし、同時にSEO向けに考慮しなければならない部分もあるとのことです。
- 従来のサイト(HTML等)とJavaScriptのサイト(ページ)の違い
- どうやってJavaScriptのコンテンツをGoogleがクロールし、レンダリングし、インデックスしているか
- JavaScript三大フレームワーク(React、Angular、Vue)におけるSEOの原則
- JavaScriptのサイトを検証、バグ修正するツール
- ダイナミックレンダリングとは何か、Rendertronを使ってどのように設定するのか
そこで、GoogleではMartin Splitt氏による「JavaScript SEOの連載動画」を始めました。現時点(2019年3月12日)で動画は3本あがっており、1本目はイントロダクション要素が多いので、実際は2,3本目からJavaScriptのSEOに触れている感じです。ですので、ここでは2本目と3本目について動画の内容をご紹介したいと思います。
GoogleはどうやってJavaScriptのサイトページを読み込んでいるか
連載動画2本目の内容です。
YouTubeのURL
動画の再生時間は短いです。その動画の内容をSearch Engine Journalが解説してくれていますので、和訳してご紹介します。
GoogleのMartin Splitt氏によるJavaScriptサイトページのインデックス方法の説明
新連載にあたって、GoogleのMartin Splitt氏は検索エンジンがどのようにJavaScriptのサイトページをインデックスしているか説明しています。
Martin Splitt氏の新連載動画は、JavaScriptにおけるSEOに特化しており、公式Google Webmastersチャンネルで閲覧できます。最初の動画では、JavaScriptとSEOの最も基本的なところとなる、JavaScriptがどのようにしてインデックスされているかについて説明しています。Splitt氏は今後少しずつ複雑な内容へ掘り下げていくと言っていますが、まずは基礎を学び直すことから確認していきましょう。
以下の内容が動画のハイライトです。
どのようにGoogleがJavaScriptのサイトをインデックスしているか
GoogleがJavaScriptをクロールする際、通常のHTMLコンテンツにはない、“もうひと手間”が必要となります。その“もうひと手間”とはレンダリングステージと呼ばれ、すぐにクロールが行われる訳ではありません。インデックスの段階とレンダリングの段階は別に行われており、そうすることでGoogleは、JavaScript以外のコンテンツを極力早くインデックスできるようにしています。Googlebotは最初にインデックスした後、少し間を置いてJavaScriptのコンテンツの読み込みを始めます。つまりサイトオーナーにとって、“JavaScriptのコンテンツはインデックスされるまでに長い時間がかかる”ということを意味するわけです。
Splitt氏は、「GooglebotがJavaScriptをインデックスするにはコストがかかるんだ」と何度か言っています。それはJavaScriptを読み込み、その構造を解析し、ようやくインデックスする、という過程が生じるからです。JavaScriptコンテンツをGoogleフレンドリーにしていくためにはどうすれば良いか知りたいという方は、今後の動画にご期待ください。
今後のJavaScript SEOの内容
Splitt氏は、今後の連載内容は以下の内容になると言っています:
- JavaScriptのコンテンツをより早くインデックスさせるには
- 他のクローラーやSNSのエージェントをスムーズにどうやって対処、処理するのか
- JavaScriptのサイトページをGoogle検索で上手く機能させるにはどうしたら良いか
- JavaScript SEOの一般的な質問に回答
- JavaScriptコンテンツのSEO施策を円滑にするツール
引用)Search Engine Journalより意訳
どのタイミングでJavaScriptのSEOに気を付けるべきか
連載動画3本目の内容です。
YouTubeのURL
こちらも動画の内容をSearch Engine Journalが解説してくれていますので、和訳してご紹介します。
GoogleによるJavaScript SEOに重要なタイミングについて
GoogleのMartin Splitt氏は彼のJavaScript SEOの連載動画の中で、どのタイミングでJavaScriptを気にするべきか説明しています。同時に彼はまた、必ずしもJavaScriptの使用に気を付けた方がいいと言っているわけではありません。SEO上、JavaScriptをするなとは言っていません。Splitt氏が説明しているのは、あくまでもJavaScriptを使ってSEOを考えるのであれば、ということです。
JavaScriptのサイトページってどういうこと?
JavaScriptを使うサイトページは必ずしも、それがJavaScriptサイトページとして見なされる必要があるとは限りません。JavaScript部分を読み込まれなくても全ての主要コンテンツが確認できるのであれば、何も心配することはありません。一方で、もしJavaScriptによる生成コンテンツが大事な要素となっているのであれば、それは“JavaScriptサイトページである”と見なしてもらう必要があります。他にも、全てのコンテンツを単一のWebページで構成するシングルページアプリも、JavaScriptサイトページとして見なされる必要があるでしょう。例えば、Instagramをモバイルブラウザで使ったことがあれば、シングルページアプリというものがどういうものか理解できるのではないでしょうか。Instagramがモバイルブラウザで読み込まれる際、ヘッダーとフッターはそのままに、その間のコンテンツを読み込んで表示するのにJavaScriptが使用されています。
AngularやReactのようなJavaScriptのフレームワークはまたシングルページアプリのカテゴリに含まれるでしょう。
どのタイミングでJavaScriptがSEOに気を付けるべき?
JavaScriptでSEOに気をつけなければならないのは、大量のコンテンツ読み込み時や微妙なコンテンツ修正時です。理想としては、JavaScriptコンテンツも含め、一度にページ内の全コンテンツをGooglebotが理解できるようにすることです。なので、HTMLソースだけを見て全ての主要コンテンツが読み込めるのであれば、JavaScriptがあろうがなかろうがあまり関係ありません。しかし、HTMLソースだけではいくつかのコンテンツしか見られない場合、最初のインデックスの段階では、そのタイミングで確認できるところ(つまりHTMLソースベース)しか読み込むことが出来ません。JavaScriptを使っていて、別途レンダリングが必要なコンテンツについては、次の段階でインデックスされるようになります。
Splitt氏はJavaScriptのコンテンツのインデックスの段階については前回の動画で説明しています。今後、Splitt氏はJavaScriptの2段階インデックスにおけるレンダリング改善方法について詳細説明していく予定です。
引用)Search Engine Journalより意訳
内容はまだ序の口だが…
うーん・・・まだ大したことを言及していませんね。要は、JavaScript部分は通常のHTML部分をインデックスした後にゆっくりインデックスしていくから、JavaScript部分のコンテンツが大量にある時や更新する時は気を付けて(時間かかるよー)っていうことですね。
今後の内容を楽しみにしましょう。