以前から小規模ながら個人的に行っていたリンクビルディング施策(外部リンクはどんな感じで出来上がるか)について、ある程度検証できるくらいになりました。なかなか面白い検証結果が見えてきましたので、ふわふわっとご紹介させて頂きます。
どういう検証を行ったのか
私が運営・作成しているサイトを使って、同じ時期(2013年12月頭)に3ページ程追加作成しました。それぞれのページ追加作成意図は以下の通りです。
追加作成した3ページ
月間約5,000UU、17,000PVのサイト(特にモノを販売したり、アクションを促すサイトではない)において3P作成。既に施策しているメインワードでは検索上位であることから、それぞれのページから推察される検索クエリでもすぐに上位表示を達成。ディレクトリ構造としては全て同じ階層(第3階層)に設置。内部被リンク数においては基本ほぼ同一ながら、Cページに関してはさらに全ページのサイドカラムにバナーを設置して誘導を促進。
Aページ
施策しているメインワードの関連ワードから、ユーザーが一般的に疑問に思うような内容を推察し、それに対して回答するようなページ内容を作成。「〇〇と△△との違い」というページタイトルで展開。
Bページ
「〇〇とは」というページタイトルで展開する、歴史や成り立ち、現在の解釈などの詳細ページ。約5,700文字に及ぶ、どこよりも詳しく突っ込んだ記事内容。
Cページ
販売促進の告知を含めたキャンペーン要素の高いページ。「〇〇がついに△△となって登場!」というタイトルで展開するオリジナル商品の紹介。
これらを毎月末日にWebMasterToolやahrefs.com、「”ページURL”△-site:ページURL」検索、GoogleAnalyticsの参照サイト等から被リンクを目視して確認しました。2013年12月からでしたので、1年1ヶ月経って改めてグラフ化したのが下記になります。縦軸が被リンク本数、横軸が時間軸です。
検証結果
どうでしょう?私が得たファインディングスとしては以下の通りです。
結果
Aページ
いきなり外部リンクが1本増加したが、その後半年単位程度のタームでリンクが増加。ちなみにNAVERまとめやブログからのリンクが中心だった。
Bページ
特にリンク数が増えないまま、10ヶ月後に1本リンクが増加。追随する似たようなサイトからのリンク(Editorial Links)だった。
Cページ
ソーシャルメディアや2chのような掲示板等からいきなり4本リンクが増え、一時6本まで増加したが、一瞬リンクが減り(NAVERまとめ等のソーシャルからのリンクがWebMasterToolから消えたりしたため)その後6本まで回復(同じリンク元が出現)。最終的には暫定7本まで増加。
ちなみに、PV数で言えばダントツにAページが多く、Cページの閲覧数は現在限りなくゼロに近い状況です。さらに言えば、指名クエリにおけるサイトリンクには常時Aページが入っております。
サマリーとして
このことから私が考察した内容をピックアップしますと、以下の通りです。
★Cページは閲覧数が限りなくゼロであることから、これ以上の被リンク向上は期待できない。
★Aページは少ないながらも今後リンク増加が期待できる。
★ユーザーが疑問に思うようなことに回答できているページは閲覧も増加するため、ゆっくりじっくりリンクビルディングに通ずる。
SEOのことを考えるとBページのような内容の方がテーマ性を担保できそうなので、コンテンツとして注目しがちですが、Aページでもうまくテーマ性が担保できるのであれば、そっちの方が多角的な効果が見込めそうですね。
「意外な流入クエリ」でもご紹介していますが、”ユーザーの検索心理や疑問に思っていることを調査したり分析することがサイトへの流入数と外部リンクビルディングのカギを握る”と言っても過言ではなさそうです。最近ではスマホの普及から、感情を検索(参考:感情はとりあえず「検索」の時代に|NAVERまとめ)する傾向も増えてきているので、サイト運営者としては、なおのこと自己満足にならないサイト作りを意識していきたいものですね。