コンテンツの設計ポイント

ちょっとマニアックで抽象的な話になりますが、私としては非常に重要だと考えている「コンテンツの設計ポイント」の話です。ユーザーの検索心理とコンバージョンへの動態変容を考えた時、飛躍して設計されているコンテンツを目にします。私自身、検索ユーザーとして検索結果のサイトページに辿り着いたとしても「そういう情報が欲しいわけじゃないんだよなぁ…」と思うことがあります。

そこで今回は、コンテンツ設計する上で、どの切り口のコンテンツを配置すべきか、について私の考え方をご紹介します。私はいつも「6Sの相関性」としてこれを説明しています。

コンテンツ

ふわふわ

6Sの相関性

SEOにおいては、「Search Experience Optimization」「Site Experience Optimization」として捉えた時、コンテンツの切り口をどうすべきかが非常に重要なのです。日本語はおかしいのですが、端的に言うと「検索心理が求めている内容」という考え方です。この検索心理が求めている内容をコンテンツという形でどう設計してあげるかが大事です。これをミスるからコンバージョンしなかったり、直帰されて忘れられたり、リピート来訪してくれなかったりするんです。まずは検索心理の中に何が求められているかを考えることから始めましょう。

Search(検索)の中には数多くの「S」が隠されています。順を追ってご説明します。

  • Seeking(求める):検索をしているということは既にGoogleを通して第3者からの「何か」を求めています。それは疑問に対する「答え」だけでなく何かしらの反応としての「応え」でもあります。つまり「答えてもらいたいモノ」とは限らないのです。このSeekingをただの「応え待ち」だと思ったら大間違いなのです。
  • Sympathy(共感):そのSeekingに対する「応え」のひとつとして、このSympathyがあります。例えば自分の症状と同じ症状がないか探しているケースがこれに当てはまるでしょう。なぜその状態なのか、その状態はよくあることなのか、その状態以外にどんな状態があるのか、その状態になる原因は何なのか、と寄り添ってくれる「応え」です。検索心理の中には、この寄り添い――つまり、共感性の高い情報が求められているケースがしばしばあります。これを無視したコンテンツページにも関わらず、テクニカルな手法のみで検索上位にいるといずれ足(元)を掬われるかもしれませんよ。
  • Solution(解決):他にもSeekingに含まれているのは「答え」です。これは実際、検索心理の大部分を占めるかと思いますが、解決策(Solution)ですね。Googleが「先生」と呼ばれる所以です(笑)。比較サイトや情報発信サイトが検索上位になりやすいのは、このSolutionとなる選択肢を多く示してくれるからでしょう。Seekingに対して直結しやすい「S」です。
  • Service(提供):Seekingに含まれる最後はServiceです。これはそのままサービス――提供するものです。事業者サイトが検索結果に多く出現するような検索クエリは、このServiceをSeekingしている心理が働いているということになります。

そして、SeekingからSympathy、Solution、Serviceを経てサイトのファン(顧客)になってくれた人たちは最後の「S」となってくれるでしょう。

  • Seeding(拡大への糸口):つまり市場を拡大する種まきとなってくれるわけですね。これはユーザーの中からリンク紹介してくれる人やクチコミをしてくれる人、評判を良くしてくれる人たちを指します。こういう人たちの積み重ねをすることが副次的にサイトサービスとSEOの向上に繋がっていくわけですね。

6Sの相関性を図にしたのがこちら↓です。

6S

ふわふわ

抜けがちなSympathyとSolution

ちなみに、私はこの記事で6Sの存在を啓蒙したいわけではありません。今回私が最もお伝えしたかったことは、この6SにおけるSympathyとSolutionのコンテンツが抜けているサイトページがあまりにも多いということです。にも関わらず「直帰率が高い」とか「コンバージョン率が悪い」とか「検索上位にならない」と嘆く人が多いのです。検索心理に寄り添わず、解決策も多用性を持って案内せず、ただただServiceだけ案内して検索ユーザーは満足するでしょうか。納得するでしょうか。Googleがランキングするでしょうか。

Serviceしか案内していないサイトページが、SEO上アルゴリズム能力不足により仮にランクインしたとしても検索ユーザーが「良し」としないのであれば直帰率は上がります。また、Googleアルゴリズムにおいてニューラルマッチング技術が向上し、特定の検索心理において非常に重要なSympathyとSolutionが欠如していれば検索順位は下落するでしょう。
実際、私が検索した時、検索結果のどのサイトページを見ても「いや、まだそこまでじゃなくてその前の段階の情報が欲しいのに…」と思ったことが数多くあります。そして、何度も検索し直してSympathyやSolutionを求めるケースが多々ありました。今後この辺がもっと改善されるようになれば、Google検索はより使いやすくなるでしょう。

具体的には…検索クエリによって異なりますので、別途ご相談いただくとして…ぜひ、ご自身が運用しているサイトページのコンテンツを見直してみてください。意外と検索心理に対して飛躍していることがありますよ。


関連記事

英語版にて検索関連情報を通知

英語版のみですが、Google検索で知らない単語や難しい単語を検索した際、関連する情報の通知を設定できるようになりました。米国現地時間10月21日にThe Keywordにて案内されていますので、和訳してご紹介します。日本に導入した際、ちょっと捻ればSEOにも使えそうですので取り上げておきます。 辞 ...(続きを読む)

スマホの検索結果が無限スクロールに

随分前から一定のIPでテストされていたと思いますが...いよいよスマホでのGoogle検索結果が無限スクロールUIに変わるようです。米国現地時間10月14日、The KeywordでGoogleが発表しています。 The Keywordの和訳 UIというか、ページ送りに関する機能性が変わるという話で ...(続きを読む)

Googleによるファクトチェック

先日、「About This Result」機能についてご紹介しました。要は、この検索結果に登場するWebサイトページの信憑性を測ったり、拡張して情報を得るための機能です。米国の英語圏が対象の機能ですので、まだ私たちはその機能に触れることはありませんが、その「About This Result」機能 ...(続きを読む)

3ツールでUIと機能変更

Google Search Consoleではお馴染みのURL検査ツールですが、実はこれと同じメカニズムで動いているのがAMPテスト、モバイルフレンドリーテスト、リッチリザルトテストのツールのようです。それが今回、この3つのツールにURL検査ツールと同じ機能を導入し、UIを統一していくと米国現地時間 ...(続きを読む)

コメントを書く

コメントは承認から反映までしばらく時間がかかる場合がございます。メールアドレスが公開されることはございません。