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ドメインを引越す場合のGSC

Google Search Console(以下:GSC)で「アドレス変更」が実装されました。新しいGSC用に生まれ変わって導入されたので、機能自体が新しいわけではありませんが、一応Googleが公表してくれています。

ドメインの引越し

概要は?

Googleの発表は以下の通りです。

Search Consoleにて本日より実装!:「アドレス変更」の新しいインターフェースです。ドメインかサブドメインを引越す際はお知らせください、その方法をご案内します。こちらからどうぞ。
https://support.google.com/webmasters/answer/9370220?hl=ja

引用)@googlewmcより意訳

↓ここの項目ですね。GSCの[設定]から[アドレス変更]ができます。
アドレス変更

ちなみに、Search Consoleヘルプでは以下は今回のアドレス変更機能の対象外だと記載されています。

  • httpからhttpsへのアドレス変更。httpからhttpsへの移転では、URLの変更を伴うサイト移転のガイドラインに従います。このツールは使用しないでください。Googleは変更内容を把握します。
  • サイト内のある場所から別の場所へのページ移動(たとえばexample.com/oldpath/…からexample.com/newpath/…へ)。この場合はリダイレクトを追加し、必要に応じてサイトマップを更新します。
  • 同じドメイン内のwwwとwww以外の間の移転(たとえばwww.example.comからexample.comへ)。この場合、アドレス変更ツールを使用せずに正規化タグ付けやリダイレクトを使用します。
  • ユーザー向けのURL変更を伴わないサイト移転(つまり、サイトのURLは同じままでホスティングプロバイダやCDNを変更する場合)。この場合はURLの変更を伴わないサイト移転をご覧ください。

引用)Search Consoleヘルプ

要はドメインがまるっと変わる場合やサブドメイン単位で変わる場合に使用してGoogleにも引越したことを伝達する機能です。

手順

手順としては簡単でして、まずは引越しをする場合は(どんな場合の全てのサイトページで必要となりますが)リダイレクトをすることです。Googleは301リダイレクトを推奨しています(一時的な移動となる302を設定したとしても、Googleは長期間あれば301リダイレクトと同じ扱いをすると言ってくれていますが、無難に301が良いでしょう)。

その後、古いドメインと同じユーザー(所有者権限)で新しいドメインをGSCに登録します。その後、古いドメインのプロパティから[アドレス変更]機能で移行先となる新しいサイトを設定し、検証と更新をします。Googleのチェックがクリアになると、GSCの古い方でも新しい方でも、移行中であるという通知が180日間に渡って表示されます。そして、極力新しいドメインの方をクロールしてインデックス登録するようGooglebotに指示します(301リダイレクトを設定していればいずれにしてもそうなるのですが…)。

後は、GSCが表示確認上の処理をしてくれます。一応念のために付け加えておきますと、GSC上の処理とGoogle検索上での処理は別物ですので、この機能を使わなくてもサイト運用上の影響は無いです。ただ、引越しによるGoogleの認識をより早めたい(恐らく差異はないと思いますので気持ちの問題かもしれません)とか、301リダイレクトにおけるバグや問題を発見しやすくしたい、等があれば、この[アドレス変更]を使用しておくと良いでしょう。

また、引越しをキャンセルしたい場合は、GSCでの処理が始まってからの180日間でしたら可能です。301リダイレクトの方を変更した上で、[アドレス変更]機能から[移行をキャンセル]することで、引越しストップや別のアドレスを再設定できるそうです。

元のドメインの所有期間は?

よく、ドメインの引越しをする際に「元のドメインはいつまで所有しておくと良いですか?」という質問も受けます。私は「原則、半永久的になってしまいますが…」と言った上で、サイト規模に合わせて推奨する所有期間を伝えるようにしていますが、Search Consoleヘルプでは以下のように記載されています。

少なくとも180日間、リダイレクトを維持します。Google検索からのトラフィックがまだある場合は、さらに維持します。以前のページを削除します。ただし、以前のドメインが購入され、悪意を持って使用されることのないように、少なくとも1年間は以前のドメインの料金を支払い続けることをおすすめします。180日経過後、Googleは元のサイトと新しいサイトとの関係を認識しなくなります。元のサイトがまだ存在していてクロール可能な場合、元のサイトは無関係のサイトとして扱われます。

引用)Search Consoleヘルプ

180日を超えたら新旧ドメインの因果関係を破棄します、と言っているのは飽くまでもGSC内での話で、データのカウントは個別になるということでしょう。リダイレクトの設定をしている限り、Googlebotの方は無関係の扱いはしませんからね。

 

いずれにせよ今回の[アドレス変更]機能は引越しそのものにおて対Google的にやらなければならないわけではなく、GSC上の報告業務として捉えておきましょう。また、ドメインの引越しにおける旧ドメインの保持期間はサイト規模や被リンクの状況に応じてSEOの専門家に相談することをオススメします。

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